■ケリー米国務長官、本日武装集団とクルドの「代表問題」を解決するため、ヒジャーブ元首相に圧力
【ロンドン:イブラーヒーム・ハミーディー】
ジュネーブ会合でのクルド人代表「問題」が起こる中、反体制派の代表使節団長アスアド・ザアビー准将と、交渉責任者二名のうち年長の「イスラーム軍」幹部の1人で交渉の重要人物であるムハンマド・ムスタファー・アッルーシュが交渉メンバーから除外、2人の市民に変更され、さらに「ロシア・リスト」(※ジュネーブ3会議への出席を求めている反体制派代表者のリスト)の面々がリヤド会議で発足したシリア反体制派統一代表団に加えられた。これはジョン・ケリー米国務長官の提案で、本日(23日)サウジアラビアの首都リヤドでの会議で、最高委員会(反体制派統一代表団選出のための会)のリヤード・ヒジャーブ議長に対してなされるものである。
一方、数日後のジュネーブ交渉参加を控えたヒジャーブ議長にとっての優先事項は「原則遵守で、より重要なのは、アジェンダへの合意と移行政府の形式に関する交渉の開始、誠実な段階の設定、爆撃の停止、そして封鎖地域の包囲解除」である。交渉委員会のメンバーの1人は、「我々にとって交渉の形式は重要でないが、状況や環境が交渉にとって望ましいものにならねばならない」と述べた。
しかしながら、明日(24日) ステファン・デミストゥラ国連特使が訪れる可能性があるリヤドでのケリー国務長官の議論が、ジュネーブ会合の日程確定と、武装勢力およびクルド人の代表問題の解決、そして先週水曜の同国務長官とセルゲイ・ラブロフ露外相の会談以来、互いがかけている圧力の妥協点の決定についての本質的なものになることは明らかである。
「テロとの戦いへの専念」、反体制使節団の名簿の要求、「イスラーム軍」「シャーム自由団」という2つの「テロ組織」等の武装勢力代表の拒否、反体制派使節団による移行政府の検討の優先、交渉前の誠実な措置による統治機構の設置、交渉委員会による「外国勢力を排除した」代表団形成へのこだわりといったシリア政府が掲げる焦点をめぐり、交渉テーブルの席上、議論が分かれた。これを受けて、反体制代表団の構成についての争点は、数と政治的根拠に移った。
(後略)
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( 翻訳者:中山実佐子 )
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