サウジ:知的障がい者の就業支援プロジェクトを開始
2016年01月23日付 al-Hayat 紙


■アフサー県で軽度知的障がい者を対象とした農業研修プロジェクトを開始

【アフサー:本紙】

アフサー県障がい者協会はおととい(木曜日)、リヤドバンクの地域社会貢献事業部とアフサー県灌漑排水局の協力のもと、通算して5年目になる軽度知的障がい者を対象とした6か月間の農業研修プロジェクトを開始した。

シューラー議会議員で同協会理事長のサアドゥーン・サアドゥーン氏は、国営サウジアラビア通信(SPA)に対する発言のなかで「当協会は毎年、地域との連携を通して、障がい者たちが尊厳ある社会集団となることを目的とした農業研修プロジェクトの実施に力を入れてきた。本プロジェクトは、彼らの園芸、土木作業や排水技法に関する技能を向上させることを目指している。そうすることで、彼らは自分たちの能力に合った職業をみつけられるようになる」と語った。また同氏は「過去5年間のプロジェクト修了生のうちほとんどが、さまざまな農業部門の職業に就いている」と強調した。

アフサー県障がい者協会のアブドゥッラティーフ・ジャアファリー会長は「今回のプロジェクトでは、特別支援学校の卒業生ら15名を研修生として迎えている。彼らは母校で、苗床、造園、ナツメヤシの育成、農作物管理、植物防疫、養蜂を専門とする農業技術者からさまざまな技能を習得している」と明らかにした。また「研修プロジェクトへの参加者数は、本プロジェクトが立ち上がってから今日に至るまで、77名に達した」と指摘した。

ジャアファリー会長は「本プロジェクトの特徴は、地域、民間、政府部門を巻き込んだ独自の社会連携にあり、この社会連携によって、プロジェクトは成功への道を歩むのだ。そしてこのプロジェクトは、彼らが持つ隠れた力を活用し、ネガティブな力から生産的なポジティブな力へと変えてゆくにふさわしいものとなる」と強調した。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:39725 )