エジプト:サウジ主導の下、アラブ諸国による大規模な軍事演習に参加
2016年01月26日付 al-Hayat 紙
■「北の雷」訓練…アラブ国家の治安保護のための軍事的メッセージ
【リヤド:ヤースィル・シャーズィリー】
駐サウジアラビア・エジプト大使館武官のムハンマド・アブー・バクル参謀准将は、「北の雷(ラアド・シャマール)」訓練のためのサウジアラビアの支援について強調した。同作戦は合同アラブ治安維持の一環で、ヨルダンの部隊に加えてエジプトが参加し、数日以内に開始される。
同武官は月曜日の本紙との電話の中で、「訓練への参加はサウジアラビアとエジプトとの関係強化の一環である」と述べ、「訓練は、特にアラブ国家の治全維持や両国の安全の保護に関して、両国の連絡と連携を推し進める」と指摘した。また、「両国の軍事協力は現行の他の軍事協力と異なり、サウジ軍とエジプト部隊は定期的にファイサル(空軍)、ムルジャーン(海軍)、タブーク(陸軍)の定期演習を実施している」と説明し、「両国とアラブ・イスラーム諸国はサウジアで定期的に特別演習を実施している」と付言した。
また同武官は、「「北の雷」訓練には、湾岸協力会議(GCC)加盟国やヨルダン、さらにサウジの呼びかけで多くの国がオブザーバーとして参加し、中でもエジプトは最大規模での参加を果たしている。またこれはハフル・バーティン地区で行われる最大規模の訓練でもある」と強調した。また、「北の雷」と他の軍事訓練との違いについて、「サウジの主導者による本訓練は、特に数や参加する軍に関して他の作戦と異なり、最大規模となる。これはエジプト・サウジ間の包括的な軍事協力の枠組みで行われる」と述べた。
さらに同武官は、「過去4年に渡りエジプト部隊は国内問題に専念してきたが、あらゆる国外問題への、貢献と即応が保証された参加準備が見事に整った」と強調した。また、エジプトはあらゆる面でサウジとの関係強化を望んでいるとし、「サウジの軍備はスエズ運河とバブ・エル・マンデブ海峡地区双方におけるエジプトの国家安全保障上の利益に適っている」と指摘した。そして、エジプト部隊の軍報道官であるムハンマド・サミール准将は、昨日声明の中で、エジプト軍の部隊の1つがサウジで数日間続く「北の雷」訓練に参加し、これはエジプト・サウジおよび他のアラブ諸国との合同訓練計画の一環であると説明した。
(後略)
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( 翻訳者:熊谷真結子 )
( 記事ID:39736 )