パレスチナ:イスラエルとガザがロケットで応酬
2016年01月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ネゲブ砂漠へのロケット2発墜落を受けてイスラエル戦闘機がガザのカッサーム旅団拠点を攻撃

【ガザ:本紙、アシュラフ・フール】

イスラエル戦闘機はハマースの軍事部門であるカッサーム旅団の訓練所を攻撃した。これはイスラエルが、ガザ地区から発射されたロケット弾の1つがイスラエル領土に墜落したと報じた直後である。

現地情報筋によると、イスラエル戦闘機は昨日月曜日早朝、ガザ地区数か所に2度の空爆を行った。最初の空爆はガザ南部ハーン・ユーニス市の無人地帯に向けて、第2の空爆は同中部ダイル・バラフ市のハマース軍事部門カッサーム旅団の「タッル」拠点に向けて行われた。空爆による民間人の死傷者は出ていないが、標的地帯に物的被害が生じた。加えて空爆の大きな爆発音により、市民、特に子供の間に動揺と恐怖が広がった。

イスラエル軍の報道官は、空軍がガザ中部のカッサーム旅団を標的に空爆を実施したと述べた。同報道官によれば、空爆は日曜夜にイスラエル南部を狙った2発のロケット弾に対する報復であるが、同ロケット弾による被害や死傷者は出なかった。イスラエルは、ガザ地区から発射された2発のロケット弾は西部ネゲブの無人地帯、厳密にはシャアール・ハネゲブ地区の地方議会一帯に墜落したと報じていた。

ガザ地区では、ロケット弾2発が同地区周辺に墜落する前に警報サイレンが鳴り響いた。イスラエルは数日前からミサイル戦闘機を同地区境界に配置していたが、これは今後起こりうる地上戦の進展で使用するためであった。こうした措置は、2014年夏のガザへの最後の戦争以来、初めてである。

イスラエルの攻撃は、エジプトの調停の下、最後の戦争を終結させた現行の停戦合意に反するものである。同合意は双方の攻撃の停止を定めているが、イスラエル占領軍はしばしばガザ地区東部・北部境界に対して攻撃を、また地上からの侵入や海上の漁師への攻撃を実施している。

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( 翻訳者:樫村早紀 )
( 記事ID:39737 )