イラン:サウジとの関係改善を最優先
2016年01月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ロウハーニー大統領:イラン・サウジ関係の修復が最優先

【テヘラン:DPA】

イランのハサン・ロウハーニー大統領は、イランとサウジアラビアの外交関係の修復は最優先事項であるとしたが、二国間関係修復に向けて最初のステップを取るべきはサウジだと述べた。

ロウハーニー大統領は、イラン国営通信(IRNA)が金曜日に報じたフランスのTVチャンネル、カナル24でのインタビューの中で、サウジがとったイランとの国交断絶という措置は、起こった事件と釣り合わないものだと述べた。その事件とはテヘランのサウジ大使館襲撃であり、これについて同大統領は、「我々はこの攻撃を非難し、実行犯を拘束済みである。彼らは刑務所に収監されている」とコメントした。そしてサウジについて、同市民を「宗教上の兄弟」と言い表した。

一方、インタビューの中でロウハーニー大統領は、イランと米国との関係について言及した。これについて同大統領は、「我々はアメリカ人との今後長きにわたる緊張を望んでおらず、二国間の問題は永続的なものではない」と述べた。同大統領は金曜日の朝、ヨーロッパ歴訪を終えてテヘランに戻った。同歴訪ではイタリアとフランスを訪れ、多くの合意への署名が行われた。

ロウハーニー大統領によるヨーロッパ歴訪の目的は、昨年7月の核開発にかかわる6カ国協議の合意と、数十年にわたって続いた経済制裁の解除を受けて、国際社会におけるイランのプレゼンスを刷新することにあった。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:39756 )