モロッコ:イスティクラール党、アルジェリアは「占領国」
2016年02月18日付 al-Hayat 紙
ポリサリオ・キャンプ
ポリサリオ・キャンプ

■モロッコの政党党首、アルジェリアに対し強硬姿勢、「占領国」とみなす

【ラバト:ムハンマド・アシュハブ】

「イスティクラール(独立)」党のハミード・シャバート党首は、アルジェリアを「占領国」と表現した。同党首はモロッコの東の隣国が「モロッコの主権下にあった土地を占領した」との訴えを新たにし、モロッコとサハラ諸県の支配を争うポリサリオ前線の避難民キャンプがあるティンドゥフ地域、そして「東サハラ」として知られる地域の中の土地などを例にあげた。

イスティクラール党党首は、隣り合う二か国の関係が緊張し悪化する度に、モロッコの東側のアルジェリアとの国境問題について示唆し続けてきたが、その同じ立場は、モロッコ北部のスペイン領土、セウタとメリリャの二都市にも適用される前提である。そして「独立党の立場は祖父から父へと受け継がれたもので、われわれはそれを固持するだろう」と述べ、われわれの要求するところのものは「明白である」と付け加えた。また、同党首は、この一連の文脈で、アルジェリアとモロッコは1969年に国境を画定し良き隣国関係を築くための同意を締結したが、モロッコ議会が今日までそれを承認してしないことに言及し、モロッコ政府に対して、この問題を国連に持ち込むよう要請した。

しかしシャバート党首は、1994年夏以来閉鎖されているアルジェリアとの国境再開のみならず、国境を完全に撤廃し、人と貨物の移動にかんする野心的な事業設立に目を向け、北アフリカに巨大な経済・政治ブロックを形成するというモロッコの選択を具体化するよう求めている。

(後略)

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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:39870 )