パレスチナ:国連がハンスト中の囚人釈放をイスラエルに要求
2016年02月18日付 al-Hayat 紙
エルサレムのダマスカス門にてパレスチナ人青年を取り調べるイスラエル警察(AFP)
■国連、キーク氏の釈放を要求
【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】
国連のニコライ・ムラデノフ中東和平プロセス特別調整官は、行政拘禁を科せられ85日間に及ぶハンガーストライキを継続中のジャーナリスト、ムハンマド・キーク氏の生命救助活動を要求した。また、国際機関はパレスチナ和解とパレスチナ解放機構(PLO)の計画に従って統一政府樹立を支援すると述べた。
同特別調査官は、昨日(17日)ガザ市にある「報道の館」機関の建物で開かれた記者会見の中で、国連は行政拘禁を拒否し、これによる全てのパレスチナ人を釈放するよう呼びかけると述べた。また、各方面の関係者らや、キーク氏釈放の解決に至れる全ての人に、同氏の健康状態がさらに悪化しないよう、生命救助のための介入を求めた。
イスラエル議会の前議員でアラブ系のアフー・イグバーリーヤ氏は、「フランス通信社(AFP)」に対して、キーク氏の状態が「悪く、部分的に昏睡状態に陥っている」と語った。また、「心臓の筋肉が影響を受け、いつ止まってもおかしくない」と警告した。
一方、イスラエル高等裁判所は、いかなる新提案の受理も拒絶したことに加え、キーク氏を西岸地区のラーマッラー市にあるパレスチナの病院に搬送することを拒み、アフーラ市の病院に同氏を留めた。
さらに同調整官は、国連がPLOの計画に則った民主主義理念に基づくパレスチナ統一政府の樹立を支援し、改めてドーハでの「ファタハ」と「ハマース」の和解会談を促進すると述べた。また、一つの正当政府の下でガザ地区と西岸地区が統一を果たす必要性を強調した。そして、パレスチナの各派に、和解促進と民主主義の実現のため尽力するよう呼びかけた。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:39873 )