クウェート:ハンスト中のパレスチナ人ジャーナリストに連帯する抗議活動
2016年02月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
拘留中ハンガーストライキを行うパレスチナ人ジャーナリスト、ムハンマド・キーク氏
拘留中ハンガーストライキを行うパレスチナ人ジャーナリスト、ムハンマド・キーク氏

■クウェートでパレスチナ人ジャーナリスト、ムハンマド・キーク氏に連帯するスタンディング抗議

【クウェート:アナトリア通信】

クウェート人やアラブ人のジャーナリストや活動家は日曜日(21日)、クウェートの首都にある「クウェート・ジャーナリスト協会」本部で、パレスチナ人ジャーナリストのムハンマド・キーク氏に連帯するスタンディング抗議を行った。キーク氏はイスラエルの刑務所に拘留されており、89日間に渡るハンガーストライキで、健康状態が悪化している。

「アラブ・ジャーナリスト連盟」自由委員会委員で「クウェート・ジャーナリスト協会」メンバーのダヒーラーン・アバー・ハイル氏は「キーク氏が釈放され、占領者の刑務所で彼が受けている苦痛が終わるまで、幅広くスタンディング抗議を組織すること」を求めた。

アバー・ハイル氏は、抗議活動で語った発言の中で次のように述べた。「キーク氏はハンガーストライキを通して、また健康状態が悪化しているにもかかわらずストライキを続ける意思を通して、尊厳について教訓を与えてくれた。」

一方、拘留中のキーク氏の妻ファイハ・シャルシュ氏は、抗議活動の参加者らと交わした通話のなかで、「スタンディング抗議やさまざまな活動は、夫に良い影響を与える」と語った。参加者らはスピーカーを通して通話を耳にした。またキーク氏が「ハンガーストライキを行っており、89日間水以外何も口にしておらず、イスラエルのアフーラ病院にいるものの、あらゆる治療を拒んでいる」と明らかにし、夫は「自由に生きるか尊厳を持って死ぬか」というメッセージを示している、と加えた。

クウェート大学の政治学者シャフィーク・ガブラ教授は、抗議活動で行ったスピーチで次のように語った。「拘留中のキーク氏は、その抵抗や闘争の手段がこれまでとは質的に一線を画している。彼はイスラエルによる占領に対して、自由が得られないのであれば死を選ぶという条件を突きつけたのだ。これは囚人らによる占領に対する抵抗運動の大きな一歩であり、パレスチナ人青年たちの動きとも同調を示している。」

キーク氏はサウジアラビアの「マジド」チャンネルのリポーターを務めていたが、1月21日にヨルダン川西岸地区ラマッラーにある自宅でイスラエル軍によって逮捕。逮捕から4日後に無期限のハンガーストライキを始めた。

イスラエル当局は12月20日、同氏が取材中に「暴力の扇動」を行ったとの嫌疑で、裁判なしに6か月間行政拘禁する決定を下した。

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( 翻訳者:甲斐江里子 )
( 記事ID:39898 )