■クウェートがイランに政策の修正を呼びかけ

【クウェート市：ハマド・ジャースィル】

クウェートのジャービル・ムバーラク・ハマド・サバーフ首相はイランに対して、「東アラブ各地における緊張を鎮めるため、多くの政策や行動を改めるよう」呼びかけ、地域におけるいかなる新たな戦争も促さないとの姿勢を示した。同首相は、「イラン国内には異なる政策のせめぎ合いや潮流があり、強硬派もいれば穏健派もいる。我々は、善隣外交に則ってイランとそのアラブの隣国が互恵関係を築き、全ての湾岸諸国の主権が尊重されることを期待している」と述べた。

同首相は、イラクによる侵略からのクウェート解放から25周年を迎えるにあたり、本紙へのインタビューの中で、テヘランとマシュハドにおけるサウジアラビア在外公館の襲撃を改めて非難しつつ、「我々は皆、サウジアラビアの二聖モスクの守護者、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の主導によって同国が果たす役割に確信を持っている」と述べた。

また同首相は、解放から四半世紀が経ち、クウェートが「アッラーの許しの下で治安を達成している一方、地域における我々の行く末は変化と騒乱に揺れており、重大な瀬戸際にある」と強調し、クウェート国民が指導者と一体となってそれらの変化に臨むこと、そしてクウェートが湾岸協力理事会（GCC）の同胞らと連帯すべく取り組むと約束することを訴えた。

複数のクウェート国民がイランに利する細胞として行動したことが明らかとなり、数トンの武器を所有して有罪となったことについて、同首相は、本件が控訴院で審理中であると指摘しつつ、「クウェート国民が祖国に対する犯罪行為に巻き込まれたことは誠に遺憾だ」と述べた。

同首相によれば、治安当局は「いかなる情報源や人物であろうとも、国内外の全てのテロ集団及びその計画への警戒と監視に取り組んでいる」。そして、クウェートはサウジアラビア率いる「イスラーム連合」の一員であり、「クウェートは陸空部隊の参加によってイエメンの正統政府を支援している」と強調した。また「アラブ・イスラーム諸国には、共通の利益となる地域の安定強化に向けた行動を取り、緊張の高まりと脅威の拡散を防ごうとする向き」が見られると述べた。

（後略）

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（ 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 ）
（ 記事ID:39929 )