大統領、ジャーナリスト釈放に関する裁判所決定を尊重せず
2016年02月28日付 Radikal 紙


エルドアン大統領は、コートジボワールへの公式訪問を前にアタテュルク空港で新聞記者の質問に答えた。大統領エルドアンは、拘束されている新聞記者ジャン・デュンダルとエルデム・ギュルに対して憲法裁判所が下した決定について、「憲法裁判所がこのような決定を下したかもしれない。私は憲法裁判所の決定について何も話さない。下された決定を適切とは思わない。尊重もしない」とも述べた。

エルドアン大統領は、西アフリカ訪問を前にアタテュルク空港の貴賓室で訪問について説明をした後、記者団の質問に答えた。新聞記者のジャン・デュンダルとエルデム・ギュルの釈放に関する質問に対して大統領は、以下のように述べた。

「まず、現在までご注意くだされれば、いかなる発表も行わなかったし、この問題についても話さなかった。この事件は、表現の自由とは全く関係がない。これはスパイ裁判である。私たちは、注意散漫ではない。一部の事実を真摯に見なければいけない。メディアは際限ない自由をもっていない。世界中どこでも、メディアは制限のない自由をもっていない。このニュースでこの国の首相に、今日の職務で大統領にあらゆる攻撃がある。記者団は書面、画面上に現れる大統領、首相を好きなように攻撃して、好きなように中傷合戦に入り、私たちは傍観者となる。このようなことはあってはならない。

憲法裁判所がこのような決定を下したかもしれない。私は憲法裁判所の下した決定については何も話さない。それだけだ。しかし、それを受け入れているわけではない。下された決定が適切とは思わないし、尊重もしない。なぜならば、ある事実があるからだ。これは無罪判決ではない。これは釈放決定である。本来彼らに関する決定を下した裁判所の決定について異議を唱えることもできた。決定に異議を唱えたとしたら、この個人的申請あるいは憲法裁判所が下した決定は実現せず、釈放された人は欧州人権裁判所に行くことになっていた。欧州人権裁判所に行ったとしても、そこでの結果は明白である。

■思想の自由は理想的状態である

私たちは13年から14年政権におり、メディアの思想の自由の点で、最も理想的な時期である。私たちの時代は、記者を度々投獄するような時代ではない。もし文字・映像メディアがこの問題で誠意があれば、自分たちのこと見直してみればいい。何百人もの記者が投獄されるような時代は、私たちの前の時代である。そし て、私たちの前に時代に投獄されていたこの何百人は、何の罪で投獄されていたのか。そして、私たちの時代に彼らは釈放された。路を開いた。法整備で路を開いた。

タイイプ・エルドアンとして、個人的に、表現と思想の自由については、徹頭徹尾賛成である。しかし、表現と思想の自由の仮面の下に、この国の名を騙って、あるいは、この国を攻撃する権利を誰かに認めることについては、賛成はしない。なぜならば、これはスパイ行為だからである。

■国民投票をしたいのならば

もし、国民投票を行うならば、330議席が必要である。もしこの330議席を得ることができ、何らかの問題で国民投票をしたいのならば、行うことができる。現在この330議席を獲得するために努力している政党は、新憲法に関する国民投票を行いたいのか、あるいは大統領制に関するものか、あるいは、大統領制も含む新憲法に関する国民投票をするのか、その決定はそれを試みた政党が下すだろう。つまり、非常に、政府がこのような努力をしていることを知っている。このような努力は続くだろう。しかし、現在、私たちが見る限り、新憲法活動に関する、あるいは、憲法調整委員会の活動は、現在、問題にぶつかったようだ。議長が4つの政党にまた手紙を送った。この手紙からどんな結果になるか見てみよう。

■シリアでの停戦

本来、この停戦が現在部分的に従っている状態であり、停戦が適用された地域がどれほどであるか見ると、シリアの3分の1が停戦に合意したと思われる。 全面停戦という点で、この状態は十分ではない。しかし、昨晩例えばテル・アブヤドでイスラム国による大規模な攻撃があった。私の情報では、この攻撃でテル・アブヤドの70%を彼らは再度手に入れた。それを受けて連合軍がイスラム国への空爆を行った。これは、そこだけの問題ではない。同様にシリアの別の場所でも残念ながら停戦の合意が守られていない。このような攻撃が続いている。3分の2は、戦闘が続いている。今日あるいは明日に停戦合意がなされ、シリアに平穏が訪れることを祈っている。しかし、本当は停戦が合意されれば、ジュネーブ・プロセスが再び復活する。そうでなければ、安全保障の点で踏み出す措置が揺らぎ、揺らぎ続ける。

■クルド民主統一党(PYD)とクルド人民防衛隊(YPG)が望む緩衝地帯を誰かが支持している

しかし、この分割に関しての不安は皆が抱えている。私たちも同様だ。なぜか。なぜならば、PYDとYPGが北部で実現しようとしている緩衝地帯を誰かが支持しているからである。これを支持しているのが誰なのかは、あなたたちも知っているだろうし、私たちも注意を払って追っている。しかし、私たちはトルコとして、シリアの北部でこのような緩衝地帯を作るのを認めないと以前に述べた。そして、この問題で私たちが行うべきことがなんであれ、それを行うと述べた。なぜならばそこで形成される、こうしたテロリストの緩衝地帯は、私たちにとって常に困難なことであるからだ。脅威である。そうした機会を与えないと述べた。特に連合軍とこの点で合意したし、今もそうである。現在の噂となっていることを見てみると、3分の1の一部を誰が形成するのか、イスラム国である。これを現在折衝している国々が認めるのか。もし認めるならば、彼らもテロ組織を支持したという点で深刻な責任問題になる。西に目を向けると、ラタキアの南北で以前に述べたように、形成が望まれた暫定的な国家[形成]の合意がある。この暫定政権も誰が誰のために樹立したいのかを以前に述べた。彼らはこのような努力をしている。しかしこの努力が現実とならないようにと考えている。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:39943 )