シリア:ダーイシュ・メンバー多数が離反
2016年03月07日付 al-Hayat 紙

■ダーイシュ・メンバー数十人が離反、ダーイシュはタンフ検問所を奪回

【ロンドン:本紙】

報道によると、昨日(6日)、シリア東北部のイラク国境付近でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人が離反した。一方、有志連合の支援を受ける自由シリア軍(FSA)の部隊が、イラク・シリア国境のタンフ検問所からダーイシュを放逐したが、同検問所を掌握する勢力をめぐって情報は錯綜した。

反体制派の「ドゥラル・シャーミーヤ」ウェブサイトが昨日報じたところによると、反体制派の一派である「シャーム軍団」がダーイシュ・メンバーの大量離反と、シリア東北部の反体制派支配地域への離反者の移送を企図したという。

「シャーム軍団」広報部によると、ダーイシュからの離反者は、以前から同軍団に所属する集団とともに、対ダーイシュ戦の前線に配置されていたという。

「シャーム軍団」の指揮官の一人は、「1ヶ月以上にわたって連絡を取り合った末、メンバー42人の離反が保証された」と述べたが、「複雑かつ機密」であるとの理由で、その詳細や分離のしくみへの言及を拒んだ。そのうえで、「離反したすべてのメンバーは、その意志が偽りないかを確かめるため、厳重な監視下にある」と付け加えた。

ダーイシュは2013年にダイルアッザウル郊外を支配していた。

他方、「ロシア・トゥデイ」(RT)が昨日報じたところによると、「シリアのラッカ市で、住民とダーイシュの戦闘員との間に激しい戦闘が起き、ダーイシュの部隊において大量の離反が起きた」という。RTはまた「この2日間で約200人がダーイシュから離反した」と指摘している。

複数の反体制活動家は「ダーイシュはラッカ市内、とりわけ県庁舎前、デッラ交差点、タージュ・ホテル前に多くの検問所を設置した」と主張する一方、ダーイシュのメンバー間の「不和」が、離反と「武装衝突や多くの死者」をもたらしたと述べた。

昨年末にアメリカの支援によって設立された「新シリア軍」は、ホムス南東部郊外でイラク国境のタンフ検問所でダーイシュと激しく交戦、双方に多数の死傷者を出しながらも、金曜日の夜、アフマド・アブドゥー殉教者軍団からの協力を得て同地を制圧したと発表していた。

(後略)

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( 翻訳者:長谷川健司 )
( 記事ID:39998 )