EU圏へのヴィザ免除、6月から―ダヴトオール首相、発表
2016年03月08日付 Hurriyet 紙

アフメト・ダヴトオール首相はギリシャのチプラス首相と共に報道陣の質問に対しコメントした。ダヴトオール首相は、EU圏へのビザ免除を6月に開始することを発表した。

イズミル首相官邸で行われたトルコ-ギリシャ第4回ハイレベル協力委員会での会議後、当事者間で署名式が行われた。式の後、ダヴトオール首相とギリシャのアレクシス・チプラス首相は、共同記者会見を開いた。会議におけるスピーチを、ギリシャ語で「ようこそ」という言葉とともに始めたダヴトオール首相は、スピーチのなかで、会談において大臣らによって構築された親密な友好関係に満足していることを述べた。2か国間の重要プロジェクトも会談で取り上げられたと話したダヴトオール首相は、以下のように述べた。
「トルコ、ギリシャ間には大変大きなビジネスの可能性がある。しかし最も重要なのはこのビジネスの可能性を実現させる、2か国間の友好関係である。我々の大臣は今後も家族のように互いにコンタクトをとり、将来、後世まで続く友好の懸け橋となることを信じている。我々は非常に重要なプロジェクトを共に考案している。交通において、エーゲ海を挟んだ(トルコとギリシャの)両岸をさらに近づけるための、強い意志を我々は持っている。イズミルとテッサロニキの間にフェリー船の定期便を始めるため、インフラ整備を完成させている。2つの素晴らしいエーゲ海岸沿いの街が歴史的にお互いそうであるように今日も直接一つにつながるだろう。
ダヴトオール首相は、イズミル、テッサロニキとイスタンブル間にも高速列車建設を実現させたいことについても述べた。

■「トルコに対しどのような攻撃に対しても我々は即時に報いる」

シリアから投げ込まれたロケット弾がキリスに落ちたことに関してダヴトオール首相は以下のように述べた。「キリスで悲しい事件が起こった。キリスにおいて国境の向こう側から、IS(イスラム国)によってロケット弾が撃ち込まれた。シリアとトルコ両方の国民を失った。交戦規定の枠組みの中で同等かそれ以上の報復がなされた。知事とこの作戦に関係した治安部隊から必要な情報を得た。トルコに対するいかなる攻撃へも最も厳しい形で報復がなされることについては、すでにトルコ国軍に通達をだしている。この件でとられるすべての措置は検討済みである。

すでに準備はできている。これもシリアにおける停戦がどれほど壊れやすいものかを再度明らかにしている。もともとISは停戦を支持していなかった。ISと反体制派、穏健な反体制派との間での衝突が問題になっていた。この枠組みの中でトルコは、トルコに向けられたあらゆる攻撃に対し、先ほど述べたように、直ちに報復する。」

■「トルコ国内の移民の数は増加しない」

ダヴトオール首相は、EU諸国と行われた会合で到達した合意の枠組み内で、トルコ国内における移民の数は今後増加しないと述べた。

■「ヨーロッパへのビザ免除、6月に開始予定」

ダヴトオール首相はEU圏と達した合意の結果、6月にEU諸国へのビザ免除を開始する、と述べた。ダヴトオール首相はさらに、EU諸国によって拠出される30億ユーロ相当の基金は来週設立されると述べた。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:40016 )