故ケナン・エヴレン元大統領の家から、秘密の金庫発見
2016年03月12日付 Milliyet 紙
ムーラ県マルマリス郡に位置し、「白い家」と名付けられた、第7代大統領の故ケナン・エヴレン氏の豪華な別荘が、イスタンブルのある実業家に90万リラで売却され、改築のために解体され始めた。エヴレン元大統領が植えた2本のミカンの木はそのまま残されることになり、戸棚のひとつからは隠された鉄の金庫が発見された。
エヴレン元大統領の、マルマリス郡アルムタラン地区にある贅を尽くした別荘は、先月イスタンブルのある実業家へ売却された。氏名非公表のこの新たな別荘所有者は、建築会社と契約し、2日前に解体作業を開始した。
■秘密の金庫発見
解体作業を続けていた建設作業員たちは、今日12日、家の木製の扉と窓を分解し始めた。分解された戸棚の内部に、隠された部分があり、そこから鉄製の金庫が発見された。切断され開封された金庫の中は空だった。金庫を取り出し切断した廃品回収業者のシャバン・ジャヌテズさんは、「特殊な戸棚の中にありました。金庫を取り出し、切断して開けました。幸い、大統領は我々には何も残してはくれなかったようです」と話した。
ショベルカー作業員のエルジン・ハジュさんは以下のように述べた。「寂しさを感じながらここで仕事をしています。ひとつの時代が幕を閉じました、正確に言えば、もうずいぶん前に終わっていたのですが。アッラーのお恵みがありますよう」。
■エヴレン元大統領のミカンの木は残される
ケナン・エヴレン第7代大統領の解体が続けられる豪華な別荘では、唯一庭にある元大統領が手ずから植えた2本のミカンの木は、そのまま残されることがわかった。エヴレン元大統領が、2本のミカンの木の周りにテーブルや椅子が設置して常に座り、訪れた客たちを迎えていたという。取り壊された別荘の跡地には、新たな豪邸が建てられる予定だ。
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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:40037 )