PKK葬儀参加のHDP国会議員に捜査の手
2016年03月17日付 Cumhuriyet 紙
HDPバトマン県選出議員のメフメト・アリ・アスラン氏と、HDPスィイルト県選出議員のベスィメ・コンジャ氏について、昨日埋葬されたPKK党員のコードネーム「チヤゲル」ことジハト・テュルカンの葬儀に参加し、そこで行った演説のためにバトマン県共和国首席検事局が調査を始めた。
ディヤルバクル中心部のスル郡で、治安部隊との衝突で殺害されたコードネーム「チヤゲル」ことジハト・テュルカンは、PKKのスルにおける責任者であった。彼の遺体は昨日、故郷のバトマンで埋葬された。HDPスィイルト県選出議員のベスィメ・コンジャ氏とバトマン県選出議員のメフメト・アリ・アスラン氏は、およそ 200の人々とともに葬儀に参列した。
葬儀に参列したHDPのアスラン氏は、その場で行った演説で「今演説するのは難しい。なぜなら、彼らは残念なことに我々の子らを傷つけ、刑を執行してきたからだ。昨日、我々の友人である2人の女性を殺害し、人々に対して倫理から外れた非人間的な行動をしている。これにもかかわらず、犠牲となった人の母親・父親は 「犠牲がこれで最後とならんことを」と言っている。我々は人が殺される度に平和を訴えるが、しかし彼らはさらに我々を責め、彼らはより多く殺人を犯している。これほど野蛮で残虐なことはない。我々はジズレにいた時、ジズレの街を見た。1200年代にモンゴル人がジズレを侵略したが、モンゴル人でさえもこれほど残虐で野蛮なことはしなかった。彼らはイスラムの名を借りて、それを利用している。彼らの行為は、宗教とも、良心とも、倫理とも、法とも何ら関係がない。我々はこの抵抗を見せた若者を、そして人々を誇りに思っている。神の慈悲があらんことを」と述べた。
このニュースが今日、新聞各紙で報じられたあと、バトマン県共和国首席検事局がHDPのメフメト・アリ・アスラン氏に対する調査を開始した。アスラン氏は「反政府組織の一員であり」「反政府組織のプロパガンダを行った」罪に問われ、刑法314-3713号のテロ対策法第7条によって調査が行われる。検察はこの枠内で調査書類を完成させた後、アスラン氏の不逮捕特権を剥奪する準備のための要請を法務省刑務総局に提出する予定だ。
検察は、同じ葬儀に参加し短い演説を行ったHDPスィイルト県選出議員のベスィメ・コンジャ氏については、如何なる尋問も始めていなかった。
バトマン県共和国首席検事局は、PKK党員の葬儀に参列したHDP県選出議員のアリ・アスラン氏について行われた調査の枠内で、同じ葬儀に参列したHDPスィイルト県選出議員のベスィメ・コンジャ氏についても「反政府組織の一員であり」「反政府組織のプロパガンダを行った」罪で調査を始めた。
首席検事局は、調査書類を完成させた後、ベスィメ・コンジャ氏の不逮捕特権を剥奪する準備のための要請を法務省刑務総局に提出する予定だ。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:40078 )