シリア:政府代表団は政治的移行を無視、ゴラン高原「返還」を要求
2016年03月21日付 al-Hayat 紙
ダマスカスの通りで「枝の主日」を祝うキリスト教徒ら(AFP)
ダマスカスの通りで「枝の主日」を祝うキリスト教徒ら(AFP)

■シリア政府代表団は政治的移行を無視し、ゴラン高原の「返還」を要求

【ロンドン:イブラーヒーム・フマイディー】

本紙は昨日、ジュネーブでシリア政府代表団が訴えた文書の内容を入手した。それは、「1967年6月4日の境界線までのゴラン高原返還」、「テロとの戦い」におけるシリア政府軍への支援義務、そして近隣諸国による「武装兵」、つまり反体制派への支援停止といった一般原則を含むものである。

一方、同代表団は「政治的移行」に関する議論や米露が主導した国連安保理決議第2254号については完全に無視し、次回のジュネーブ交渉ラウンドの日程変更を要求した。これは来月4月13日の議会選挙と日程が重なるためである。

同代表団は、近しい広報局や外交機関に対し、「政治的移行」および交渉日程に関する文書をステファン・デミストゥラ国連特使から受け取っていないと発表した。一方、デミストゥラ国連特使とそのチームは、「政治的移行」やそのメカニズム、段取り、治安機関と移行機関の関係などに関する数十項目の質問に対する、政府および反体制派の「最高交渉機関」の代表団からの返答文書を今後数時間受け付ける。

(後略)

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:40101 )