■ごみ危機が解決した後、市民運動はどこへ向かうのか?
【ベイルート:アッバース・サッバーグ】
昨年7月にごみ問題が危機的状況に陥ると市民は路上に繰り出し、ごみ危機の解決のために政府が承認していた入札を阻止することに成功した。この市民運動は、レバノン市民を8ヶ月にわたり悩ませていた危機に対する政府の取り組み方を批判する数千人の抗議者を動員し、それなりの成果を収めた。
だが、この危機が解決され始め、埋立計画が再開してナーアマ埋立地が再び営業を始めてからは市民運動は鳴りを潜め、日々数千トンのごみがナーアマ埋立地、そしてコスタ・ブラヴァとブルジュ・ハンムードの埋立地に運ばれていることを思い出させる抗議行動も起こらなくなった。他方、ここ数ヶ月の間、「君たちは臭い」や「ちゃんと説明して」などの大衆を対象としたいくつかの運動が実行された。
本紙は運動の活動家に対し、彼らの活動の将来像、特にごみ危機が解決し数十名の、いや、数百名の若者を運動に加わらせる理由が無くなった後の活動の方向性について質問した。「ちゃんと説明して」運動の女性左派活動家ニアマ・バドルッディーン氏は以下のように述べた。
「(市民)運動は始まった時から、国の威信を壊すのではなく、取り戻すことを目的としていました。私たちは以前、体制を打破するための呼びかけや、いわゆる宗派主義体制打倒運動などのいくつかの活動をしていました。そしてそれと同時に最近のごみ危機へと至る日常的な活動を行ってきました。私たちは汚職を行っている者を暴き、司法・監視機関にその責任を実行させるよう取り組んでいます。」「(これに対し)政府は国軍と民兵を動員し、そして『ちゃんと説明して』運動が対峙し続けるであろう大規模な扇動・脅迫活動を用いて解決を図ろうとしてきました。」
(後略)
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( 翻訳者:増田まい )
( 記事ID:40113 )