3千件のキサース刑を出した名物判事アズィーズ・モハンマディー、インタビューに答える(1)
2016年03月24日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム・オンライン】刑事裁判所の判事らの中でもっとも多くの判決を出した人物を探そうというのであれば、何はともあれ、ヌーロッラー・アズィーズ・モハンマディー氏のもとを訪れるべきだろう。この男こそ、長年にわたって判決を出し続けた記録保持者なのだ。

 ジャーメ・ジャム・オンラインの取材によれば、彼は4千件以上の殺人事件を審理し、3千件ものキサース刑(同害報復刑)の判決を出した人物である。刑事裁判所で長年にわたって経験を積んできたプロの裁判官である彼は、「キャラジ女性連続殺人事件」や「サアーダトアーバード殺人事件」、「モディーリーヤト橋殺人事件」など、数々の重要事件に関して判断を下してきた実績の持ち主だ。我々は経験豊かなこの判事のもとを訪れ、彼が何年にもわたって下してきた数々の判決について、詳細を伺った。

 ヌーロッラー・アズィーズ・モハンマディー氏は、1327年〔1948/9年〕にテヘランで生まれた。彼は1346年〔1967/8年〕に大学に入学し、法学の分野で学士号を取得した。彼が23歳だった1350年〔1971/2年〕から司法機関に勤めるようになり、26歳のときに結婚、4人の子供を設けた。司法機関でのキャリアは44年におよび、その間多くの時間を、殺人事件の審理に充ててきた。彼はどんな公判の前にも、事件を詳細に検討し、裁判の中で矛盾点を容易に指摘することができる。44年のキャリアを持つ彼は、いまだに一部の事件の審理中に、心を動かされてしまうことがあるという。

〔‥‥〕

 「サアーダトアーバード事件」、「モディーリーヤト橋事件」、「キャラジ女性連続殺人事件」、「ヴァラーミーン女性連続殺人事件」、「アーマネ酸かけ事件」、「ガーンディー通り殺人事件」、これらはアズィーズ・モハンマディー判事がこの間審理してきた、多くの話題を呼んだ事件の一部である。彼は次のように言っている。

〔キャラジ〕連続殺人事件はオミード・バラクによるものでした。彼は12人の女性を殺害しました。女性たちを客として自分の車に乗せ、計画的に自宅に引き込み、暴行を加えた上で殺害しました。オミード・バラクは犠牲者たちの金品を盗んだ後、遺体をキャラジ近郊に棄てました。

私が審理をした事件で、話題を呼んだものとしては、「カージ広場殺人事件」も挙げることができるでしょう。若い男が女性をめぐって、別の男性とケンカになり、痛ましい罪を犯してしまった事件です。

アーマネ・バフラーミーの事件も、多くの人がご存知でしょう。求婚してきた男に酸をかけられた、若い女性の事件です。彼女はこの事件で顔を失ったものの、キサース刑が出された際、マジードを赦して彼の目に対して刑を執行するのを取り止めました。

つづく


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( 翻訳者:STM )
( 記事ID:40139 )