イラク:イラク軍によるニーナワー解放作戦は難航
2016年04月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ペシュメルガ高官「イラク軍はニーナワー解放作戦において人的・物的被害を被った」

【アルビール:アナトリア通信】

イラク北部のペシュメルガのジャバール・ヤヴィル書記長はイラク軍がダーイシュからのニーナワー解放(開放)作戦を進めることができなかったことによる懸念を表明し、作戦は著しい進展を見せないままイラク軍が人的・物的被害を被ったことを明らかにした。

ニーナワー一帯を解放する軍事作戦は13日前にマフムール(モースルの60km南東)を主目標に始まった。これについてヤヴィル氏は「我々はマフムールを主目標とした軍事作戦の結果に懸念を抱いている。この作戦はニーナワー県の残りの地域の解放への道を開く基盤になると期待していたが、計画された目標を実現することはできなかった」と述べた。また同氏は「イラク軍は最新鋭の武器を所有していたにもかかわらず、戦闘への準備不足のために著しい進展を見せないまま人的・物的被害を被り、多くの犠牲者を出した」と述べた。

また同氏は「ダーイシュの支配下にあるモスル市とニーナワー県一帯を解放することの重要性」を強調し、「これらの地域はイラク北部にとっての安全弁を形成し、これら地域の解放によりイラク北部に安全と安定がもたらされ、イラク北部の安全に対しいかなる脅威も残らないだろう」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:40209 )