ダウトオール首相 vs.エルドアン大統領、対立
2016年04月06日付 Cumhuriyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とアフメト・ダヴトオール首相の間で対立が続いている。アフメト・ダウトオール首相はレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領に対して、初めて公に反発した。

アフメト・ダウトオール首相は先日、「PKKが2013年5月の状態に戻れば、全て話し合われるだろう」と発言した。エルドアン大統領はこの発言について、「彼らと交渉する、話し合うような議題などない」と述べ、ダヴトオール首相を否定した。

この否定がまだ話題に上がっている内に、エルドアン大統領はダヴトオール首相にさらなる「平手打ち」を食らわせた。「和平宣言」に署名した研究者らの未決勾留に異議を唱えたアフメト・ダヴトオール首相の一連の発言に対して、エルドアン大統領は、「逮捕なしで裁判を受けるべきというのはどういうことだ。有罪であれば、勾留され、判決を受けるだろう」と述べた。

■ダウトオール首相が初めて引かなかった

エルドアン大統領のこの発言を受け、ダヴトオール首相は初めて自身の言葉を撤回しなかった。またエルドアン大統領に反論し、研究者らを拘束せずに裁判にかける必要があったと主張した。

ヘルシンキ訪問を控えたダウトオール首相は、エセンボア空港で、研究者らを勾留なしで裁判にかけることを再び取り上げ、以下のように述べた。
「以前私は研究者らについて意見を交換し、最終判決が下されるまで、未決勾留することに正当性を見出せないと述べた。毎回申し上げたことだが、彼らが逃げたり、証拠を隠すといった理由が議題に上がっていたとしても、それを見極めるのは裁判官だ。私は 最終的な判決が下されるまで、拘束することなく審議を進めることが基本だと考えている。逃げる、あるいは証拠を闇に葬り去るようなことがあれば、司法が判断するだろう。」

■「私は彼を大人と認めない」

ダウトオール首相はフィンランド訪問に先立ち、エセンボア空港で会見を開いた。首相は共和人民党のクルチダルオール党首がセマ・ラマンザンオール家族相に対して使った「誰かを守っている」という表現に関してこう語った。(訳注:直訳すると「誰かの前に横たわる」。これが「性的関係を持っている」という意味に解釈され、女性蔑視であると論争が起きている。)
「政治家どころか、どんな人の口にも適切でない言葉が使われた。私は然るべき説明をした。この失態において自らを改めることなく、第二の説明を行うことは、第二の失態となる。最初に謝罪していたら、(第二の)失態を埋め合わせることもなかっただろう。最初は無礼で、その次は愚行だった。クルチダルオール党首は、「首相には節度ある回答をしていただきたい」と言ったが、節度ある人にはそれに見合う答えが返されるものだろう。私は彼を節度ある大人だとは思わない」と話した。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:40210 )