エジプト:コメディ俳優のサイイド・ザヤーンさん死去
2016年04月14日付 al-Hayat 紙

■喜劇俳優サイイド・ザヤーンの死去

【カイロ:本紙】

昨日、カイロは喜劇俳優のサイイド・ザヤーンに別れを告げた。ザヤーンは長い闘病の末、昨日の朝方亡くなった。もうすぐ73歳になる年齢であった。

故人は2003年以来、脳卒中を患った後の半身麻痺に苦しんでいた。そのことが彼をスポットライトと演技から遠ざけた。その後2009年にかけて、回復に向かっていった。しかし、彼の健康は再度悪化した。すぐに治療のため病院に運ばれ、自宅に戻ることを目指したが、回復することなく亡くなった。

ザヤーン氏には幾度となく死の噂が立てられたが、その度ごとに、彼の娘が新しい写真を公開し、父親はまだ生きていると「Facebook」を通じて伝えていた。

故人は1940年にシャルキーヤ県のザガジグ市に生まれ、空軍の飛行機整備専門家を育成する整備工養成学校を卒業した。ザヤーン氏は、軍の劇団を通じて悲劇俳優として芸能キャリアを始めた。その劇団では、エジプト人やアラブ人の著名な劇作家たちによる世界的・アラブの演劇作品が数多く演じられていた。その後ザヤーン氏は、芸術家のアブドゥルガニー・ナースィル氏とともにフワート劇団に加入してから、自らのコメディの才能を発見した。そこで、ナースィル氏は「結婚広告」という劇でザヤーン氏に初めてコメディの役を任せた。

この劇がザヤート氏に国民的成功をもたらした後、ヌール・ディミルダーシュ監督が「動いたら終わり」という劇で彼に主役を任せ、さらに芸術家の故フアード・ムハンディス氏が「麗わしのあなた」という劇に参加するよう指名し、ついに彼の本当の始まりが来た。ザヤート氏はこれら2人の芸術家が合同した劇団と契約を交わし、その劇団の全作品に出演した。

(後略)

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( 翻訳者:柳井丈司 )
( 記事ID:40268 )