■「魂の旅」:パレスチナ人に課せられた障壁を壊す音楽
【ラマッラー:バディーア・ザイダーン】
ラマッラーの音楽団体「カマンジャーティー」が開催した音楽祭「魂の旅」の期間中、世界の様々な宗教的、古典的な伝統音楽文化が、古都エルサレムの石や壁と交わった。エルサレムは最も際立った会場であったが、音楽祭は同市だけでなく、パレスチナ自治区の各県で行われた。
先日「カマンジャーティー」が主催したのは、伝統音楽と宗教音楽に特化した国際的な祭典で、いわば「宗教音楽と伝統音楽を通じ、パレスチナの心臓からエルサレムの美に至る旅」であった。
関係者らによると、音楽祭開催の発想は「人々のパレスチナに関する理解を拡大し、また他の音楽文化を歓迎することで(パレスチナの)音楽界にグローバルな次元を加える時が訪れたこと」に基づき、「祭典の目的の一つは、パレスチナ全体、特にエルサレムの生活に新しい機会を作り出すこと」だという。
「魂の魂」祭は、「エルサレムの豊富な建築や、そこで暮らす人々に光を当てることを目的とした音楽の旅やツアー」を行った。それは「宝石や砂漠の岩の硬さを知った遊牧民の生活に始まり、モンゴルやインドへ、またアンダルスからラージャスターン、アフリカの祖父たちから古代アジアへ」といったものであった。つまりこの祭典は、「時間の概念、すなわち世代から世代への文化の継承や、世紀を越えた知識の相続」の探求に加えて、「エルサレムや他地域の住民と、世界の宝との出会い」に等しいといえる。また「所属とアイデンティティの現象や、様々な大陸における文化の多様性」に光をあてることで、「パレスチナが聖なる遺産を有する素晴らしい場所であること」を確認するものであった。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:桑田早季子 )
( 記事ID:40302 )