■イラク、父親たちの趣味が原因で子供の教育水準が低下
【バグダード:フルード・アーミリー】
イラクの母親は子供が学校から帰宅すると何時間もかけて勉強を教えるが、〔彼らが学校にいる時間は〕1日4時間を超えることはない。というのもこの国では学校が交代制になっており、二つないし三つの学校が一つの建物に組み入れられ、それぞれ最長で1日3~4時間が割り当てられているからである。
サーミル・アフマド(9歳)は学校ではいかなる宿題もすることができない。そのため全面的に母親を頼っており、決められた科目の勉強や宿題を母親と何時間もかけて終わらせる。
イラクでは、300万人以上の生徒が交代制の学校で教育を受けざるを得ない状況にある。彼らは別の学校に登録された別の生徒たちに場所を譲るために、毎日の授業が終わるとすぐ帰宅しなければならない。
母親が子供と過ごす時間は日によって、また勉強の状況や学期によって異なる。この点に関して、サーミルの母親であるサマル・ムフスィンは以下のように語る。「私は、期末試験の期間は決められた科目の復習のため毎日約6時間息子と勉強します。一方で、毎日の宿題には2、3時間を費やします」。また彼女は付け加える。「息子は夫と勉強するよりも私と勉強する方が好きです。なぜなら、息子が間違えると夫は黙っていられず息子を馬鹿にするからです」。
サマルは息子の教育を自宅で取り入れる唯一の母親ではない。というのも大半の母親はこのような役目を負っているからである。
(後略)
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( 翻訳者:大橋夏子 )
( 記事ID:40310 )