エジプト:facebookを使った観光キャンペーン
2016年04月25日付 al-Hayat 紙


■「またエジプトに行こう」キャンペーン……facebookのページの写真とエピソード

【ドバイ:本紙】

その男性は以前より、映画ではなく現実で猛獣を見るのが夢だった。そして1970年代初頭にカイロを訪れた時、彼の夢は叶った。彼はギザ動物園で、人生で初めて熊を見たのだった。数十年後、彼の息子は「またエジプトに行こう」と題するfacebookのページにこの写真を載せた。

このページは、アラブ人に対して「世界の母」〔訳者注:エジプトの別称〕の人類的観光遺産を宣伝し、彼らを互いに競り合わせることで、エジプトを再び訪れる機会を与えている。遺跡でイギリス人の考古学者に出会った女性の話もあれば、ターバの海の美しさに船酔いを克服した女性の話もあり、「ブーラーク・アブー・イラー地区」の庶民的な喫茶店で一日を始めるのが好きなUAE人の話もある。ラップをこよなく愛する若者がアメリカ人の友人をカイロに招き、ピラミッドで一緒に写真を撮ったという話もあれば、紅海の最も美しいダイビングスポットに行きやすくなるからと、サウジとエジプトを繋ぐ橋の建設計画案に対する喜びを表現する人の話など、他にも数十個のエピソードがある。

「これらは、エジプトやエジプトの場所、国民に対する人々の率直な気持ちがあふれているすばらしいエピソードばかりで、いつでも心が人々を好きなものへと導くのだということを再確認しました」と述べたのは、「カイロ・マリオットホテル」のマーケティング・コミュニケーション部長、ガーダ・アブドゥルハーリク氏である。カイロ・マリオットホテルは、「エジプト航空」と協力し、ドバイの「アラブ観光市場」で今回のキャンペーンを実施した。

アブドゥルハーリク氏は次のように付言した。「エジプトを愛する者は誰でも、「またエジプトに行こう #من_تاني_على_مصر」という名を持つfacebookページやinstagramを検索して、今までにシェアされた数十個のエピソードを探すことができます。クウェート出身のエジプトを愛するある人の話に、私は大変感動しました。彼は昔エジプトのある大学で学んでいました。彼の夢はウンム・クルスームをライブで聴くことだったのですが、エジプトに着く前にウンム・クルスームが亡くなってしまいました。数年後、彼の息子さんが同じ大学で行われたジャズのライブを聴きました。そして次のようなコメントをつけて、父親に写真を送りました。エジプトとその世界を熱愛する物語は世代から世代へと引き継がれているよ……と。他にもお気に入りの話がたくさんあります。」

このキャンペーンは8月末まで続き、エジプトを愛する者たちの内、facebookページに参加し、競い合った人たちへの賞品もある。これには「エジプト航空」からの無料航空券や「カイロ・マリオットホテル」での数日分の無料宿泊券が含まれる。賞品の当選は毎月行われ、入賞者の発表はfacebookのページ上で行われる。また、「ナウリス・アラビアンコンテンツ」社は、エジプトやエジプトの場所と国民に対する懐かしさや憧れ、愛で満ちた、生きた人類的遺産を集めることで、このキャンペーンの展開に貢献した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:増田まい )
( 記事ID:40329 )