ヨルダン:憲法改正で国王の権限強化、国王のサウジアラビア訪問歓待される
2016年04月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ヨルダン:下院が憲法改正案を可決、国王の権限強化
国王アブドゥッラー2世「7度目の」サウジアラビア訪問、「大歓待」される

【アンマン:本紙】

ヨルダンの国会は昨日水曜日の午後アンマンで、新たな憲法改正諸案を可決した。同改正案は一連の主要統治機関に対する責任を国王が専有するとし、議会による統治モデルから一歩後退した。物議を醸す憲法改正案は下院において150議席中120人の賛成多数で可決された。一方、反対はわずか5人で、欠席は25人。改正案によれば、上院の議長および議員、司法権および憲法裁判所の裁判長や裁判官、諜報機関・軍および警察の長、王の代理および皇太子の任命に際して、国王が独占的権限を持つことになる。翻って、国会は二重国籍者の上級公務員への就任を禁ずる条文を廃止するという、論争を呼ぶ改正案も可決した。

一方、ヨルダン国王のアブドゥッラー2世によるサウジアラビア王国訪問は大いに歓迎され、国王は王族の王子たちに加え、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王個人による手厚い公式歓迎を受けた。両国首脳は「共同声明」を出し、「サウジアラビア・ヨルダン共同調整協議会」という名の「両国の〔合同〕機関」の設立を発表した。この協議会は、定期的に会合を行い、両国の友好関係を保護するものであり、両国間の歴史において初となる試みである。両国王はこの新しい機関の創設についての議事録を採択し、サウジアラビア側は国王の息子であるムハンマド・ビン・サルマーン王子、ヨルダン側はアブドゥッラー・ナスール首相を代表に任命した。同首相は重大で重要な訪問においてヨルダン国王に初めて同行した。

(後略)

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( 翻訳者:田原文太 )
( 記事ID:40343 )