■ベイルートが誇るファッション……優美なスタイルを披露
【ベイルート:ファーティマ・リダー】
レバノンの首都ベイルートは、最近のニュースに溢れる絶えまない危機の中で色あせていたその輝きの一部を取り戻した。というのも、レバノン人や世界の多くのファッションデザイナーが、5日間続いたファッションウィークに参加し、2016年春夏コレクションを発表したからである。ファッションウィークには、海外で注目を浴びたブランドのデザインが到着し、華やかに彩った。その中にはダーニー・アトラシュやアビド・マフフーズ、シャーディー・ザイヌッディーンなどの世界的なセレブが含まれる。また、世界的なブランドとして、「ジャスト・カヴァリ」、「パトリツィア・ペペ」、「ジーンズ・クチュール」、「エリザベッタ・フランキ」、「ダニー・アトラッシュ」などが参加した。
デザイナーたちは、ショーの期間、世界中の人々のモードとファッションの世界に重要性を知られたレバノンの首都での公的生活を体現するようなイベントの中、最新のコレクションを披露した。ファッションウィークの参加者たちはこのイベントの重要性を、地域をめぐる政治的緊張や混乱から離れて、創造的精神や喜びに光を当てたことだと強調した。
国外で15年間活動してきたレバノン人ファッションデザイナーのシャーディー・ザイヌッディーンは、ベイルートで初となるコレクションを発表した。彼はこのことを、モード界の最も重要な中心地のひとつに戻るための正しい一歩と表現し、彼が近代的で文化的なベイルートの精神と呼ぶものとして、活力を与えるようなコレクションを披露した。また、同じくファッションウィークに招待されたレバノン人ファッションデザイナーのアビド・マフフーズは、すでにパリやドバイで披露された今季の「オート・クチュール」のコレクションを振り返り、ベイルートでこのようなイベントが行われることの幸せを表しながら、以下のように述べた。「ファッションウィークは私たちレバノン人の真実を示しています。それは私たちが、いま経験している困難な状況に決して屈することがないということです。」
(後略)
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( 翻訳者:宮下優奈 )
( 記事ID:40408 )