アフガン人少女、隣人宅で無残な運命―司法関係者、本件の可及的速やかな調査を命ずる(2)
2016年04月18日付 Iran 紙
この治安関係者は、次のように付け加えた。
テヘラン州東部治安維持軍の当局者らは、殺害された子供のセターイェシュ・ゴレイシーの家族ならびに父親と面会し、その中で事件発生への哀悼と遺憾の意を表明し、司法・治安当局はいかなる怠慢・手抜かりもない形で本件の捜査に対応することを、遺族に請け合った。またこの面会では、加害者と被害者の国籍が異なっているとしても、司法手続きや被害者遺族の権利実現に関しては、いかなる区別もないことが強調された。
〔‥‥〕
ヴァラーミーン県の安全評議会議長を務めるモフセン・ハーンサーリー知事も、ヴァラーミーン・ヘイラーバード地区で起きた今回の痛ましい事件に対して哀悼の意を表した上で、次のように述べた。
〔‥‥〕現在ヴァラーミーン地域には、10万人以上のアフガン国籍の者が、合法滞在であるか不法滞在であるかを問わず、住んでおり、彼らは利用することのできるあらゆるサービスを享受している。また、アフガン人の子供たちもヴァラーミーン県内にある国立ないし私立の学校で、イラン人の児童・生徒らとともに学んでいる。ヴァラーミーン平原地域の多くには、〔国連の〕難民高等弁務官事務所の支援によって、外国人専用の学校が建設されている。本県に住む多くの貧しいアフガン人たちは今も、慈善・支援組織の保護を受けており、こうした組織の物質的支援や保護、衛生面での支援を享受している。
アフガニスタン大使、セターイェシュちゃんの自宅を訪れる
事件が発生し、内外のメディアで大きく取り上げられるようになって数日後、アフガニスタン大使が被害者の父親の自宅を訪れ、遺族に哀悼の意を表した。在イラン・アフガニスタン大使館のアフマド・ナスィールヌール大使と、同大使館の文化担当参事官はゴレイシー家の自宅を訪問し、同国当局に代わって、ゴレイシー一家にお悔やみのことばを述べた。
年端もいかぬ娘の父、つらい心の内を自問自答
悲しみに打ちひしがれるセターイェシュの父シールアーガー・ゴレイシーは、涙が溢れ出すのを懸命にこらえながら、「午後1時のことです、セターイェシュが家から出で、そのまま戻らなかったのは〔‥‥〕」と述べた。
肉体労働で得る〔安〕月給で自身と子供たちの生活費をまかなっている、この喪服の父親は、声をつまらせながら、加害者の家族とは顔見知りだと指摘し、次のように付け加えた。
以前から私たちは隣人同士で、彼らのことをよく知っていました。深い関係だったわけではありませんが、犯人が学校に行くのをよく見かけました。彼の母親も私の妻と時々、路地で話していましたが、この事件以降、彼らの姿は見ていません。現在、私は妻と4人の別の子供たちと一緒に親戚の家にいますが、いまだに家に帰ることができません。
シールアーガー・ゴレイシーは面会に来てくれた全ての当局者に謝意を表しつつ、「殺害の前に、セターイェシュが乱暴されていたということについて、さまざまな噂話がありますが、警察は依然としてコメントしていません。法医学の報告書を待っているのでしょう」と続けた。
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( 翻訳者:NO )
( 記事ID:40427 )