新首相候補、最新情報
2016年05月12日付 Hurriyet 紙

公正発展党(AKP)の舞台裏が長期間これほど活動的なのは見たことがない。

確かに議題はたった1つだけ。皆「誰が首相になるだろうか」という問いへの答えを求めていた。単に党大会のみが話題にされなかった。新内閣に向けて舞台裏の動きはすでに始まっている。

どの候補が選ばれても、どの大臣が変わるか、新しい大臣は誰になるのか、誰の地位が変わるのか、といったコメントがなされた。AKPの舞台裏でどの候補が、どんな理由で首相になるといわれているのか、簡単に綴ってみた。

■最有力候補はビナリ・ユルドゥルム国土交通省大臣

ビナリ・ユルドゥルム大臣が首相となるという人は90%であるが、ビナリ氏は99%の可能性があったとしても1%の不可能に用心してどの方面にも働きかけている。ダウトオールが首相となった党大会において3人の候補のうちの1人であった。そのため、今回は万全を期すようにしている。国土交通大臣職をうまく務めているおかげで、投資家が力を貸している。エルドアン大統領の指示でイズミル広域市長への立候補を躊躇せず、暫し大統領府最高顧問を務め、「誠実さと親しみやすさ」テストを通過している。息子[のスキャンダル]を通じて貶めようとされたが、また雄弁、この先貶められるかもしれないとの評価にもかかわらず、ユルドゥルム大臣は残り10日となったが一歩リードしている。

■ベラット・アルバイラク・エネルギー大臣

とても良い教育を受け、経済とエネルギーに通じ、民間部門で経験があり、また流ちょうな英語を話すことで有望視されている候補者として現れた。エルドアン大統領の義理の息子であることをハンデとみている人たちに加え、この近さが将来、国のトップがふたつ発生しないことを保証するとみる人々もいる。政治的経験、「エルドアン大学」譲りの見識の持ち主で、トルコに尽くすブレーンと目されている。ベラット・アルバイラックにはまだ早いという人々もいれば、彼の名前が古び効力を失わないよう前面に出されていないが、首相候補であるという人もいる。

■ベキル・ボアズダア法務大臣

エルドアン大統領に合わせ、忠誠を第一に考えている。[2013年不正疑惑の]12月17-25日の期間の後に就任した法務省での任務で作戦の陣頭に立った。成功により2回目の法務大臣職を受けた。[2015年]9月12日党大会の議長である。神学、法学関係者との素性故に保守派が容易に支持するような候補者とみられている。綻びが生ずる場所がないよう非常に気を配っている。他人の浮き沈みに関わらず、ベキル・ボアズダアは絶妙に自分の地位を保持している。

■イスメト・ユルマズ国防大臣

エルドアン大統領への忠誠テストを受けた際、ビナリ・ユルドゥルム大臣とベキル・ボアズダア長官と並ぶ候補者の1人である。昨年6月7日から11月1日の間に国会議長を務めたのは有力候補となる最も重要な要因の一つである。だが同時に国会議長職の後、国防省での職務を同様に熱心に務めたことは、地位にではなく国に仕える者であるということを示した。外国語に堪能であり、信頼できる候補者であることは有利だ。

■ヌマン・クルトゥルムシュ副首相

至福党と人民の声党の党首であり、世論で十分な見返りがあることは、「強いAKP」のモデルにふさわしい候補者として示されていることを保証する。彼の政治的経験と強力な雄弁さにより、AKPの国民投票と選挙期間における最大の武器の一つとみられている。ダウトオール政権の後も野心的な候補者であり続けるかどうかという点はわからない。

■メフメト・ミュエズゼインオール厚生省大臣

イスタンブル県知事、厚生省大臣職任期中に国会議員と組織と良い関係を築いたため、首相候補となった。政治に身を置いた日から現在までエルドアン大統領の方針に従い、[大統領の意向に]沿うという面で問題が生じないであろうことを示している。マルマラとトラキア地方から強く支持され、バルカン出身者の間でも支持されている。

舞台裏の傾向を反映しようとしたが、本当に重要なのはエルドアン大統領の決定であるということに注意しなければならない...。

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:40438 )