レバノン:ベイルート文化祭開幕
2016年05月19日付 al-Hayat 紙

■「ベイルートの物語」でベイルート文化祭が開幕

【ベイルート:本紙】

「ベイルートの物語」と題した光と音のショーによって、第1回ベイルート文化祭が開幕した。公演は首都の水辺に面する円形ドーム内で行われ、3D技術を駆使し、360度のスクリーンに同市の歴史上もっとも重要な時代や出来事を再現した。

この開幕公演には、タンマーム・サラーム首相やミシェル・スライマーン元大統領夫妻など約1500人が参加した。多数の議員、現職および元閣僚や、ベイルート文化祭実行委員会のラマー・サラーム委員長と他の委員も参加した。

約1時間にわたる上演を、観客は技術、演劇、音楽の3次元から味わった。

公演は首都の歴史と由緒を、最新技術を用いて表現した。12枚のスクリーン上で混じり合う3D視覚効果は、ジョージ・ハッバール〔原文ママ〕氏が書いたテキストと、俳優ジョゼフ・ブー・ナッサール氏によるその朗誦、さらに生の演技やダンス、およびベイルートとその歴史にインスパイアされた音楽と合体した。音楽はギー・マヌーキアン氏が作曲・編曲し、レバノン・フィルハーモニー・オーケストラの約70人の奏者が演奏した。

ドーム中央には、ベイルート中心街に位置するニジュマ広場の象徴「アベド時計塔」の、ほぼ実寸大、高さ約12メートルの立体レリーフがそびえた。時計塔は語り部の役割を果たし、フェニキア人の時代に始まり、歴史上の度重なる侵略、独立の時期、1960~70年代にあたる同市の黄金期、そして内戦と戦後の再建に至る、ベイルートの物語、あるいは「物語集」を伝えた。舞台はギー・マヌーキアン氏が本公演のために作曲した「世代」という歌により締めくくられた。この曲はレバノン人が自国を守る責任を歌い、希望のメッセージを伝えた。

(後略)

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( 翻訳者:桑田早季子 )
( 記事ID:40474 )