国会議員に対する司法の干渉を認める議員特権の変更は共和人民党(CHP)の支持により、国民投票を必要とせずに376票で承認された。法務省は法の施行後に手続きに入る案件の数を787件、議員数は148名と発表した。しかしこのうち139人の議員の683の案件が国会に渡っている。案件は15日以内に約200人の検事の元へ渡る。CHPのケマル・クルチダルオール党首には41件、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首には9件、人民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首には75件の案件がある。
国会で略式手続き扱いとなっている議員の特権の廃止を見込む憲法改正の2回目の投票が昨日行われた。憲法改正は国民投票を必要とせずに376の賛成票で承認され た。国民投票を実施しないためには367票が必要だった。憲法改正はタイイプ・エルドアン大統領によって承認される予定だ。法務省は憲法の施行後に手続きに入る案件の数を787件、議員数は148名と発表した。しかしこのうち139名の議員の683件の案件が既に国会に渡っている。
火曜日に行われた1回目の最終投票では賛成票は357票だった。国民投票をしなくて済むのに必要な367票を満たすためには、2回目で少なくともあと10 人の議員が支持する必要があるとされ、注目はCHPに集まった。国会でCHPが最初の2回で状況を見て法案全体についての投票を支持し、国民投票の必要なく改正を通させると囁かれていた。しかし昨日の2回目の投票の最初にCHPが戦略を変更した。CHPは最初の条項から憲法改正に国民投票のラインを超える支持をした。
■10が期待される中での20
CHPからも来たこの支持により、憲法改正の第1項には138の反対票に対し373、第2項の136の反対票に対し374、全体についての投票では140の反対票に対し376の賛成だった。
この結果は1回目の投票で10ほどあったとされるCHPの支持が、今回は改正全体に関する最後の投票に注目すると、少なくとも20に増えたという見方につながった。
水面下ではCHPのケマル・クルチダルオール党首が憲法改正が国民投票にかからないよう、同党の20〜25人の議員に賛成票を投じるよう指示を出したとされている。
CHPのこの戦略は「憲法改正を支持する会見」の後に国民投票キャンペーンで正反対の主張をすることが難しかったからではないかとされた。CHPが、この法案と抱き合わせで「政党大統領」を設置することを盛り込み、二つの国民投票によって公正発展党(AKP)を有利にしないようにする態度を選んだことも影響しているとされている。
■MHPは全員出席
公正発展党は316名、MHPは40名で投票に全員が出席した。最初の投票に出席しなかった大臣は、メフメト・シムシェキ氏、スレイマン・ソイル氏、ヴェイセル・エルオール氏、メヴルト・チャヴシュオール氏、メフメト・ミュエッズィンオール氏であり、代理投票が行われた。
イスマイル・カフラマン国会議長は投票しなかったため、合計人数356名のAKP-MHPブロックで無効票はなかったが、第1項では最低17票、第2項では最低18票、全体についての最後の投票では20票が外部からの支持だったと分かった。このブロックには依然5〜7の無効票が存在し、支持がもっと高かったと主張する声もある。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
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