■「マドラサティ・パレスチナ」はエルサレムの学校を保護し、住民の抵抗力を高める
【ラマッラー:バディーア・ザイダーン】
パレスチナの学校教育の状況、とりわけエルサレムでパレスチナ人学生が学ぶ環境は、悲劇的と表現することができる。学校には決められた数より多くの数の学生があふれ、10万人近い男女の学生が劣悪なインフラの中で教育を受け、学校中退者の数も上昇傾向にあると言われる。加えて、教育課程の問題がある。エルサレムではイスラエル占領当局があらゆる面におけるユダヤ化を進めており、教育もその一環に含まれている。
これに対し、ヨルダンのラーニヤー・アブドゥッラー王妃は、6年前から「マドラサティ・パレスチナ」〔訳者注:マドラサティはmy schoolの意味〕という活動を始めている。近年では、エルサレム市にあるヨルダン・イスラーム・ワクフ基金に付属する学校のさまざまな面、特にインフラ関係の改善に努めている。王妃はすでに「マドラサティ・ヨルダン」の活動も行っている。
「マドラサティ・パレスチナ」の責任者ラーミー・ムシャアシャウ氏によれば、この活動は2010年に、特にエルサレムの学校を対象として教育部門の援助と強化のために始められ、ヨルダンとパレスチナ、引いてはアラブ国家における教育支援に対するラーニヤー王妃の熱意にもとづくものである。
エルサレムにおいては、教育部門における必要性が、明確かつ大規模な形で現れている。そこには、イスラエル占領当局による教育課程や教育方法のイスラエル化とユダヤ化という攻撃があり、インフラの老朽化、その他さまざまな形の問題がある。ムシャアシャウ氏の言によれば、この活動はエルサレム市におけるヨルダン・イスラーム・ワクフ基金に付属する学校を管轄している。
(後略)
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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:40558 )