玉ねぎの価格が冬の2リラ(約75円)から直近で20クルシュ(約7.5円)まで下落し、農家を直撃している。
地域の旱魃の影響で、田畑で代替作物として玉ねぎを育てるヴィランシェヒルの生産者は、冬に2リラで販売されていた玉ねぎの価格が20クルシュまで下落し、大きに困っている。玉ねぎの販売価格が原価を割っていると主張する生産者は、この価格では負債の弁済さえ出来ないと言う。価格の下落にも関わらず、損失を被ってでも販売を希望する生産者が買い手探しに難航している、と農業従事者は説明し、労務費、種、農薬、電気代など、多くの費用がかかると述べた。
ヴィランシェヒル郡エユップネビ地区で玉ねぎを育てる農家のアフメト・ブチャクさんは、玉ねぎの販売価格が20クルシュでは、コストの半分すら回収出来ないと言う。ブチャクさんは、「我々の苦労を無に帰すような負債も負っている。この状況で玉ねぎの生産を行う農家はみな破産しかけている。それにもかかわらず、多くの生産者は、20クルシュでも買い手を見つけることができない。労務費、種、農薬、電気代、他の費用全てが消えて行く。高品質の玉ねぎを育てても田畑で朽ちていく。私と子供は何か月もの間、昼夜畑で働き玉ねぎを育てて来たが、玉ねぎは田畑で腐って行く。こうした費用や努力が無となっている」と述べた。
ブチャクさんは国の支援を期待していると述べつつ、玉ねぎが畑に残る生産者は西部の県からの需要に期待していると述べた。
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( 翻訳者:山根卓郎 )
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