■難民学校……アルジェリアの若者による非正規移民への援助活動
【アルジェ:リダー・シャヌーフ】
「天候の様子がどうであろうと、空が晴れていても、雪や雨が降ったとしても、学校は開いたままです」。このような文句が、フェイスブックに載せられた「難民学校」活動の実施者たちの出版物の表紙を飾っている。この活動は、アルジェリア首都の東に位置するティージー・ウズー市に誕生した。
一部の大学生の若者が始めたこの考えは、同市における非正規難民たちに授業の提供を中心とするものである。アルジェリア全土の若者たちがこの考えを受け入れるようになるまで、長くはかからなかった。これは、難民たちのため、祖国での状況から移民を余儀なくさせられ、水のない沙漠を横断し、数千キロを移動し、アルジェリアに辿り着いた人たちへの奉仕である。アルジェリアは、暗黒大陸の北に位置し、ヨーロッパに渡る前の難民たちの中心地のひとつに数えられる。
(中略)
この点で活動の実施者たちは、地域の商人たちの協力により、子どもたちのための本やノートを提供してもらい、さらには子どもたちの居住地までの物資の輸送を行ってもらった。
また、〔活動する〕大学生の若者たちは、難民たちへのアラビア語やアマズィグ語〔ベルベル語〕、フランス語、英語の教育を集中的に行っている。これらの言語は、アルジェリアであれ、難民たちが辿り着くことを夢見る別の国々であれ、彼らが社会にとけこみ、生活を送りやすくする鍵とみなされるからだ。
数人の動きのすばやい若者によって始められた難民学校は、国内の異なる地域の何十人もの若者たちをひきつけるものとなった。〔創設メンバーのひとりの〕ユーヌスは、「全国の200人以上が、他県、特に大都市で活動を行うために調整責任者と直接つながるようになった。これは、活動を始めてからわずか3週間の出来事だ」と語る。
SNSを通じた反響も大きかった。この考えは称えられ、道が絶たれた難民に奉仕する活動を行うこの若者たちは賞賛された。また、この活動は若者の生き生きとした力を明らかにし、人道問題に取り組むアルジェリアの若者たちのポジティブな姿を提示している。
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( 翻訳者:阿部光太郎 )
( 記事ID:40584 )