エジプト:「ナイル・オーケストラ」の誕生
2016年06月12日付 al-Hayat 紙

■「ナイル・オーケストラ」は音楽ホールで生まれたエジプトの楽団

【カイロ:カリーマーン・ハリク】

数日前、カイロのオペラハウスの小ホールで、「ナイル・オーケストラ」という名の交響楽団の誕生が目撃された。マエストロは、ムハンマド・サアド・パシャである。結局のところ、彼こそが考えの持ち主であり、彼の自助努力により設立された同楽団の監督でもあるのだ。楽団の演奏者の多くはボランティアであり、彼らはコンサルヴァトワール〔訳者注:音楽学校のこと〕のメンバーでもある。その内の幾人かは、オペラ劇団との共演も果たしている。それは例えば、ウィサーム・アフマド、ラナー・ハッジャージュ、ヌーリーハーン、ハーリド・サーリフ、そしてアフマド・ウスマーンなどである。

同楽団の初公演は、オペラハウスの小ホールで行われた(演奏者の数が多かったため、この選択は恵まれたものではなかった)。「追憶」と題し、1950年代から80年代までの海外の有名な楽曲を中心に演奏された。同楽団は外国のものとアラブのものを交えた楽曲を披露して驚かせ、西洋音楽にアラビア語の歌詞を合わせた。歌は、アフマド・ハルフーシュとローラー・ザキーの二人によって歌われた。この二人はここ数年、この種の歌について大きな名声を得ており、それぞれ個別に楽団を持っている。観客の一部は若者だが、大半がその〔演奏された楽曲と同じ〕年代を生きた人々であり、ジャズ音楽の雰囲気を持つ軽妙なメロディーに惹きつけられていた。

一方、ムハンマド・サアド・パシャは、作曲家であり、教師であり、匠であり、コンサルヴァトワールの作曲教授でもある。最近では、彼はオペラハウスの指揮者の契約を済ませたばかりである。

(後略)

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( 翻訳者:宮﨑 愛 )
( 記事ID:40669 )