ボドルムのビーチに閑古鳥
2016年06月12日付 Hurriyet 紙


ボドルム郡オルタケントーヤフシ地区にある世界的に有名なジェメルビーチは、毎年6月には数千人もの国内外からのツーリストをもてなしていたが、今年は空のデッキチェアーが並ぶだけ。約4キロメートルの長さのビーチで、昨年6月に撮られた写真と、今年撮られた写真との違いは、観光業界の危機をはっきりと示してくれている。オルタケントーヤフスィ地区のバンクエヴレル・リゾートのサマーハウスで30年にもわたって休暇を過ごしてきた、既婚で3人の子供を持つ母で、退職した銀行員の56歳のインジ・トゥナイさんは、以下のように語った。

「この8年間5月になると来ていました。しかしこのような5月、6月は見たことがありません。やめてほしいわ、外国人旅行客も国内の旅行客さえいない。およそ800軒からなる私たちのリゾートで、80%は休暇に来ていない。3-4キロのビーチには60-70人しか遊びに来ていない。大きなショックを受けています。昨年の今頃はこのビーチには数千もの人々がいました、芋の子を洗うようでした。

50年間でこのようなシーズンを見たことはない

1970年代にジャメルビーチ海岸にアクプナル・レストランをオープンし、子供たちと一緒に運営している既婚で二人の子供に三人の孫がいる82歳のメフメト・アクプナルさんは、50年間観光業に携わっていて、このようなシーズンは見たことがないと話した。アクプナルさんは、次のように語った。

「今朝銀行へ行って10,000リラ(約35万円)をさらに引き出しました。なぜならレストランは理由もなく(そこにあるだけで)お金がかかるのです、従業員を辞めさせたくもない。どうにかやりくりしようと頑張っています。しかしどこまでやればいいのか・・・。一日2,3人のお客しか来ません。それもお茶を飲んでいるのです。この海岸は、今までの歴史でこのように人がいないことはありませんでした。毎年4月の末、5月の中ごろにはここは人で溢れはじめていました。当然のことながら今年、そして来年再来年への期待は無くなりました。考えてみてください、私は不動産を持っていてもこのような状況です、さらに数千リラを払って場所を借りている人たちはどうするのか、いつまでも自分のお金に頼って生きていくことはできないのです、ポケットからではなく本体から我々は食いつぶし始めているのです」。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:40715 )