パレスチナ:路上での児童殺人反対を世界中の言語を用いて訴えるパレスチナ人たち
2016年06月06日付 al-Hayat 紙


路上での児童殺人反対を世界中の言語を用いて訴えるパレスチナ人たち

【ラ-マッラー:バディ-ア・ザイダ-ン】

数日前、ラ-マッラー市中心部のマナ-ラ広場に子どもたちの集団が集まり、パレスチナ児童の殺害停止を世界の諸言語を用いて訴えたプラカードを掲げた。それは「パレスチナの子どもたちに希望を!」のスローガンのもとでパレスチナ青年グループが開始した企画の一環であり、数十人の子供たちが掲げたプラカードのメッセージは、世界中をほぼ網羅する諸言語―世界で最も広く使われている諸言語―によって記されていた。

この企画のコーディネーターでボランティア参加者のアナス・アル・カローティー氏は、イスラエル占領軍がパレスチナの子供に対して引き起こす路上での児童殺害率が日々上昇しているにもかかわらず世界の世論が動かないのを前にして、彼とその仲間たちは「世界中の言語」を用いた取り組みを開始した、と述べた。

カローティー氏は「私たちはこの取り組みを通じて、世界にメッセージを送ろうとしており、それによっておそらく世界の人々は、パレスチナで何が起こっているかに目を向けることだろう」と述べ、さらに次のように付け加えた。「イスラエル占領政策の結果、公共の広場や街頭においてばかりか刑務所の中でも起きている子どもたちにとっての深刻な危機的事態は、パレスチナ国内の私たちにはなんの疑いもない周知の事実である。私たちのメッセージはもちろん外側の世界へ向けて発信されてはいるが、しかしながらメッセージが英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、その他に翻訳される際に、おそらく『パレスチナの子どもたちに対する占領軍のテロ行為に反対!』、『シオニストはパレスチナの子どもたちに対するテロ行為を停止せよ!』の二つの表現は割愛されることだろう。」

カローティー氏は、次のように見解を述べた。「イスラエルは、パレスチナの子どもたちはテロリストだというを主張世界中に流布するためあらゆる手段を講じているが、子供たちはテロリストなどではない。彼らは占領のない世界の子どもたちと同じように、子供としての日々の生活を送ることを夢見ているのであり、世界の人々はそのことを知らなければならない。パレスチナの子どもたちはテロリストではなく、占領軍のテロ活動や、軍隊が子供・その家族・パレスチナ人同胞に対して絶えず加える敵対的仕打ちの犠牲者である。またユダヤ人入植者の敵意にさらされている点では、子供たちは大人のパレスチナ人と同じ境遇にある。そのことの典型例が、ナブルス市近郊ドゥーマ村で起きたドゥワービシャ家の住宅放火事件である。家の中にいた乳幼児のアリーは両親とともに命を落とし、助かった男の子のアフマド・イブン・ラービアはいまも治療を受けている。」


(後略)

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( 翻訳者:松本悠里子 )
( 記事ID:40736 )