エルドアン大統領「問題はEUそのもの」
2016年06月24日付 Hurriyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はトルコ実業家協会(TÜMSİAD)の伝統的なイフタール(一日の断食明けの食事)・イベントに出席した。大統領はここでの挨拶でEUを厳しい言葉で責めた。

タイイプ・エルドアン大統領はトルコ実業家協会によってリュトフィ・クルダル会議センターで開催されたイフタールに参加した。エルドアン大統領は挨拶でイギリスのEU離脱の決定についても言及し、次のように語った。「民主主義や国民の意思への敬意を基本とする政治的見解を持つ者として、国民投票の結果がイギリス国民にとって良いものであることを願っている。他国同様に私たちも国民投票の結果が「Yes」と出るのを待っていたが、結果はこの形で公表された。イギリス国民の下したこの決断は、イギリスとEUにとって新たな時代の始まりだと思う。私たちはEUを重視し、加盟に向けて努力したが、いつも私たちは振り回された。残念ながら、同じように交渉のテーブルについた人びとと私たちを分け隔てた。

■イスラム恐怖症

ここ最近、移民に関して人道的・倫理的でないアプローチが取られたことにより、EUの一貫性が真剣に議論され始めることとなった。EUで高まる人種差別とイスラム恐怖症の流れにより ーヨーロッパはイスラム恐怖症ではないなどと誰も言うことはできないだろう。いやだから発言するのだー。現在トルコに対する対応はイスラム恐怖症だ。そのために私たちの加入が遅れているのだ。

「優柔不断な態度はやめてください」と言った。しかし彼らは騙し続け、誠実に振るまわなかった。さあ今のイギリスを見てください…何と言ったか。 「西暦3000年以前にトルコは入れない」と言ったのだ。今何が起こったのだろうか。ほら見たことか、3日も持たなかったではないか…。

私たちはEUの経済的・民主的基準がトルコ国民の福祉と平安のために重要だと考えている。EUのビジョンを踏襲し、基準を満たそうとする理由はこれだ。過去とは異なり、今日問題の本質はトルコではなく、EU自体だ。EUがこの疑問を真剣に問いかけ、必要なことをすぐに実行すれば、EU内にトルコも自然と含まれることになるのだ。そうはならなくとも、EUは一貫性のなさを深め同じことを続けようとするならば、すぐに新たな離脱が出るのは避けられなくなるだろう。」

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:40741 )