チャムルジャ・モスクで初礼拝、でも完成にはあと2年
2016年07月02日付 Cumhuriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の「イスタンブルのどこからでも見えるように」との注文で建設されたチャムルジャ・モスクが7月1日、カーディルの夜(ラマダン月27日目の夜)にオープンした。モスクの建設は全速力で続き、完成まであと2年を要する。

 自然保護区域である(ウスキュダル地区の)チャムルジャ丘陵に2013年8月6日付で定礎が行われたモスクが2日に礼拝のために開かれた。フェラフ街区のメインストリートに入った瞬間に、モスクの建築模様はどこからでも見える。建築現場に向かう大通りに沿いに50m間隔でフェラフ街区、イェニ・モスク、フェラフ・メルケズ・モスクと続く。

 大通りの終わりにガーズィ・ムスタファ・アルトゥンタシュ小学校がある。校庭とモスク建設地はただ一枚の壁で隔てられている。モスクのための特設トンネルが建設されることを、2014年11月14日に弊紙は大見出しで報じた。共和人民党(CHP)党員の国会議員たちはトンネルがモスクの駐車場に出て、位置的に「恐怖のトンネル」に変じると警告した。さてこのトンネルの出口はモスクと学校の間に作られ、アスファルトで新たに舗装された道路に通じている。モスク建設に携わる関係者は我々に「トンネルには2つ出口がある。この出口は一方通行だ。車はモスクの周りをぐるっと回って戻ってくる」と話した。

■一列さえ埋まらない

 チャムルジャ・モスクのまさに向かいに位置する他のモスクに我々は注目した。モスクに訪れる市民は我々に「日中礼拝者では一列さえ埋まらない。チャムルジャ・ モスクはどうやって一杯になるのか我々には分からない」とぼやく。地域の不動産業者に取材すると、どこでも不動産業者はまったく同じ事を述べる。「モスク建設後の不動産の値段は少し上がった。(丘に)ロープウエイが作られるよう期待しているよ。まさにその時、値段が上がるから。」

■建設に1年半を要する

モスクはオープンしたが、建設の終了まではあと2年を要する。オープン前、モスクの高さ72mの巨大ドームと6本のミナレットの建設と、125平方mの空間に広がる中庭(の整備)が終わっていた。

■緊急の国有化

 モスクに続く道の上にある不動産のために、閣僚会議が1月4日付で緊急の国有化を決定した。

■初のタラウィーの礼拝(ラマダン月の夜礼拝)

 建設が3年前に始まり、大枠の建設の大部分が終わって、共和国史上最大のモスクとなったチャムルジャ・モスクで、初めての礼拝が行われた。カーディルの夜に最初のタラウィーの礼拝をチャムルジャ・モスクで行いたいと望んだ市民たちがモスクに押し寄せた。短時間で満員となったモスクに場所がなくなり、一部の人は戻らざるを得なくなった。ウスキュダル区がふるまったイフタルの食事(日没直後の食事)の後、チャムルジャ・モスクが建設された場所を訪れた市民たちが、タラウィーの礼拝の一時間前にモスクの中庭を埋め尽くした。広範な安全対策が取られたモスクの中庭に場所は残っていなかったため、市民たちは敷物を持ってきて、前庭で礼拝用の列を作った。何千人もがカーディルの夜にタラウィーの礼拝を行うために訪れたモスクで、彩りある光景が現れた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:40799 )