エジプト:アレクサンドリアの海岸を走る幌馬車
2016年07月07日付 al-Hayat 紙

■アレクサンドリアでのイードの祝いの風景の一部としての馬

【アレクサンドリア:サーミル・スライマーン】

滑らかな革張りの椅子が付き、天蓋に魚や海馬、鋭い青い目など民俗風の銅の装飾が施され、馬が気取って歩む「幌馬車」は、アレクサンドリアでファンや訪問客を集め続けている。そしてまた幌馬車は、とりわけ〔避暑のため夏休みにアレクサンドリアを訪れる〕観光客の集団の間で、民俗遺産的な交通手段の中でも最も楽しまれているものであり続けている。

エジプトへの外国人観光客の割合を低下させた最近の諸事件により明らかに少なくなった観光ツアーと異なり、国内の観光や私的な集まり、音楽祭や祝祭日は存在し続けており、娯楽や海岸へ移動する手段として、アレクサンドリアの幌馬車業の最盛期をなしている。イードの時には、幌馬車は花や旗、色とりどりのランプ、さまざまな形の風船、銅製の鈴、灯りが点されたラマダーン用ランプで飾り付けられる。幌馬車は眩いばかりの装飾を付け、住民に挨拶をするかのように街の通りを練り歩く。馬の蹄が地面を踏み鳴らす音が辺りを清め、幌馬車は銅の鈴を付けて気取った歩みを見せる。その式典のような光景は、自然に生まれたカーニヴァルのようだ。

幌馬車は、シャートビー地区のアレクサンドリア図書館正面からゴムロク地区のカーイトバーイ城までの海岸通りとマンシーヤ地区の無名戦士記念碑の前で列をなして並んでいる。ツアーは一回30分、50ポンドかかる。乗る時間が長くなればなるほど、料金は高くなる。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:柳井丈司 )
( 記事ID:40824 )