保健省、イランを襲う移民らの新たな波に懸念
2016年06月22日付 Mardomsalari 紙
【マルドムサーラーリー紙3面】保健省の感染症管理センター所長は、その大多数がアフガン人で占められる移民・避難民らに対してイランが行っている衛生対策について、詳細を説明した。
モハンマド・メフディー・グーヤー博士はイラン学生通信との会見のなかで、国内に流入する避難民・移民らの一般的な衛生状況について、〔‥‥〕どの保健・医療施設であっても、イラン人と避難民に提供されるサービスに違いは存在しないと強調した上で、「移民・避難民に対して与えられる初期の医療サービスは、すべて無料である」と付け加えた。〔‥‥〕
保健省感染症管理センター所長は、国内の一部の特別な地域では、移民・避難民向けの特別分娩センターが15ヵ所以上用意されていると指摘し、さらに次のように続けた。
保健省がもう一つ計画しているのは、予防接種計画の実施である。われわれは移民・難民の子どもすべてにこうしたサービスを通常の形で提供するだけでなく、彼ら向けの特別なサービスを考えてきた。〔例えば〕小児麻痺の予防のために、一年の一時期、数日という短期間で広範囲にわたる〔移民の〕住民に対し、病気の流入の危険性があると思われる地域で、ワクチンの接種を行っている。〔‥‥〕
同氏はさらに、次のように付け加えた。
昨年、国内では約500件のはしか感染が確認され、その多くは移民・避難民の間でのことだった。われわれは国内からのはしか根絶の段階に位置しており、まさにこうした理由から、この目標をなるべく早く達成することがわれわれにとってもきわめて重要なのである。
同氏によると、昨年約100万人がはしかの予防接種を受け、そのうち20万人が移民・避難民の人々だったという。〔‥‥〕
保健省感染症管理センター所長はまた、国内に流入する移民らの新たな波に懸念を表明し、次のように述べた。
われわれは昨年から、国内に流入する移民らの新たな波を目の当たりにしている。かつてであれば、イランに移り住んできた人たちの多くは職を探す若者たちで、健康体の人々だった。しかし今日、移民らのうちの相当数が、特別なサービスや注意を必要とする女性や子供らで占められている。彼ら・彼女らに対する予防接種計画が、しっかりとコントロールされている必要があるのである。
グーヤー氏は、移民・避難民の送り出し国では、イランほどしっかりとした予防接種計画が行われていないと指摘し、「われわれはこの空白を、ごく短期間で埋める必要がある。それは多大なエネルギーと時間を要するものであり、より多くの人材が必要なのだ」とし、さらに「移民の新たな波は、多くの場合パキスタンやアフガニスタンからのものである」と付け加えた。
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( 翻訳者:MYMT )
( 記事ID:40843 )