シリア:トルコとロシア、アメリカを巡る新たな動き(2)
2016年07月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■[社説]オバマの最後の仕事は……イランとロシアにシリアを引き渡すこと?(2)

【本紙:社説】

これらの出来事すべてを繋ぐ糸は、スタッファン・ド・ミストゥラ国連特使が声明の中で述べたことに要約されている。それはつまり、ロシアとアメリカはシリアにおける政治的安定をいかにして作り出すか合意に至らなければならず、「その上で、国連と国連事務局は、シリア対シリアの協議のための新たなラウンドを呼びかける」ということだ。

〔しかし〕この声明は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相からの批判を招いた。ロシア政府は、新たな交渉ラウンドを始めるための会議を今月半ばに開催することを国連に求めていたからである。ロシアの立場は、一方でトルコとの早急な関係正常化を、他方でシリアの体制派とその同盟者によるアレッポ攻略を確実にすることに集中している。このことは、協議の中でロシアがシリアの反体制派に対して大きな圧力をかけるカードを確保できることを意味する。

(続く)

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( 翻訳者:阿部光太郎 )
( 記事ID:40899 )