モロッコ:イタリアからのゴミの輸入問題
2016年07月18日付 al-Hayat 紙

■イタリアからのゴミの輸入に対し、モロッコの青年らが怒りのデジタル革命を起こす

【ラバト:ファーティマ・アーシュール】

モロッコ人の若者たちの一団が、ソーシャル・ネットワーキング・サイトを通じて、「モロッコ人はゴミの山を歩いている」という名のハッシュタグを付けることにより、怒りのデジタル革命を起こすことに成功した。彼らは、この運動を通じて、イタリアからモロッコへのゴミの輸入に対する抗議を呼びかけた。彼らによれば、ゴミの輸入は、国民の健康への危険と環境への直接的な脅威を体現している。彼らはまた、街頭に繰り出し、デモを行うことを訴え、議会と政府にまで及ぶ反響を呼んだ。

このゴミ問題に対する世論の反響は、環境保護団体を駆り立て、ゴミ輸入取引の根本的廃止の要求へと繋がった。特にモロッコは、来る11月下旬に第22回気候変動サミットを開催する準備をしているところである。政治家たちや環境問題の活動家たちは、先週、イタリアのナポリ市から来る2500トン以上の量のゴミの輸入を許可するモロッコ政府の決定を批判した。この問題は、マラケシュで開催される予定の気候サミットの組織委員会からハキーマ・ヒーティー大臣を外すことを一部の者が要求するまでに至っている。

また、環境保護の諸団体は、イタリアのゴミがセメント工場における化石燃料の代替品として用いられると決定の中で正当化した同大臣の手続きを攻撃した。これら団体が指摘したところによれば、イタリアの国外へのゴミの輸出はすでに大きな反響を呼んでおり、2014年にはこれに関する訴訟が欧州司法裁判所に起こされるまでに至っている。

(後略)

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( 翻訳者:佐藤モエ )
( 記事ID:40908 )