キヤーロスタミー医療過誤疑惑—「3〜4度目の手術は主治医の執刀によるものではなかった」(1)
2016年07月14日付 Iran 紙
【イラン紙4面】一部の〔SNSの〕ユーザーやメディアが故アッバース・キヤーロスタミー氏の手術に際して、治療スタッフが怠慢を働いたのではないかと噂し、医師たちの不注意ないし医療過誤がこの映画監督の死につながったと考える者もいる中、故アッバース・キヤーロスタミー氏の医療問題を調査する特別委員会が昨日午前7時に始まり、昼12時頃まで続けられた。これは、この問題の隠れたアングルを明るみに出すためである。
国家医療制度機構の治安担当次長は、この会議の内容について「イラン紙」に次のように述べた。
昨日の特別会議は、大学の著名な専門家たちに加え、法医学の代表者たち、司法省の次官たち、保健省の医療担当次官、テヘラン検事補、国会の保健委員会によって選出された代表、全国査察庁の代表、ならびに医療犯罪検察庁長官ら25人の出席のもとで行われた。
アリー・ファッターヒー博士によれば、会議に出席した医師らは〔‥‥〕入院ファイルや〔‥‥〕4度にわたって行われた手術、医療処置、処方された薬、および手術前後の行われた処置などについて詳細に議論・意見交換を行った。最終的な結論は来週の水曜日に持ち越された。
同氏は続けて、「この会議の中で、特別委員会のメンバーらは故キヤーロスタミー氏の入院ファイルに関し、20~30点ほどの疑問点を提起した」と付け加えた。
ファッターヒー博士は、問題を調査する特別委員会は、職業上の一切の〔偏向した〕感情や姿勢も排してこの問題に取り組み、判断を下すだろうと指摘したうえで、「インターネット上では、大ミール医師に対し、約10年間メスを握ってこなかったとして、誹謗中傷が行われていると理解しているが、しかし皆に分かってもらいたいのは、1度目と2度目の手術は息子のほうのミール医師によって行われたということだ」と述べた。
同氏はまた、病理学検査の結果を待たずに腸ポリープの手術が行われたのではないかとのイラン紙の別の質問に答える中で、次のように述べた。
以前あなたが提起したこの疑問については、医療委員会の会議後にお答えする予定だったが、この問題は昨日の会議で十分に検証され、以下のことが明らかとなった。すなわち、故キヤーロスタミー氏に対して手術が行われる前、3〜5回にわたって病理学検査と内視鏡検査が行われ、その結果、腸ポリープが見つかった。しかし、腸ポリープの種類が原因で、彼は再び外科手術を受けなければならず、内視鏡手術は勧められなかった、ということだ。
つづく
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( 翻訳者:TSHR )
( 記事ID:40949 )