塩湖のほとりで渇きに苦しむチェシュメ・シュール村のつらい現実(3)
2016年07月27日付 Iran 紙
チェシュメ・シュールには、およそ50世帯が暮らしている。彼らはそこに定住している世帯だが、中には[遊牧の]部族もいる。彼らは家畜を
カズヴィーンに移動させているところで、メフル月[9月下旬~10月中旬]になると、子供たちを学校に通わせるために戻って来る。村には小学校が一校ある。村の子どもたちの多くは、小学校を終えると、それ以上は進学しない。
うちの息子は勉強が好きだったけど、私たちには学校に遣るだけのお金がなくてね。5年生でやめたよ。いまは14歳さ。
※訳注:イランの初等教育は約5年前まで5年制だった。現在は6年制。
村の女性の一人はこう言う。その脇には7〜8歳の女の子が立っている。彼女の痩せこけた顔には、風でふかれた黒髪が乱れていた。サハル[※女の子の名]は今年小学2年生だ。彼女もまた、村の多くの子どもたちのように、不衛生な水のせいで病気にかかっている。
私たちの子どもたちはみんな、感染症にかかっているわ。お医者さんが言うには、水のせいだって。皮膚病にかかった女性がいてね、彼女の皮膚にはブツブツが出来て、腫れ上がっているのよ。それも不衛生な水のせいだって言われているわ。腎臓に問題を抱えている人も多くて、みんな結石もちなのよ。
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チェシュメ・シュールの住民らは、聞かされている約束をあまりあてにはしていない。住民一人一人の話にじっくり耳を傾ければ、そのことが分かる。他方、ゴム中央郡長のアリーレザー・ハザーイー氏が最近述べたところによると、チェシュメ・シュールの井戸掘削に関する予算は以前から認められており、本年度予算でも、法的問題が解決され、井戸掘削に関する許可が関係機関から下りれば、掘削が実施されることが盛り込まれているとのことだ。
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( 翻訳者:KYSH )
( 記事ID:40992 )