「タダ」で提供されたオリンピックウェアへの批判、拡大
2016年07月24日付 Iran 紙
【イラン紙23面】イラン選手団がオリンピックで着用するウェアの発表会が、昨日正午、カユーマルス・ハーシェミー・イラン五輪委員長、ならびにイラン・オリンピックを後援するスポンサーの代表者らの出席の下、開かれた。カユーマルス・ハーシェミー五輪委員長は、イラン選手団のウェアに関しては昨年から話し合いが行われてきたと指摘した上で、「われわれは様々な企業と話し合いをしてきた。こうして行われてきた努力の結果、リーニング(Li-ning、李寧)〔※中国の元体操選手が設立した企業〕と合意に至った。重要なのは、われわれは〔ウェアに関して〕いかなる負担も負っていないということである。〔‥‥〕」と語った。
注目すべきは、イラン・オリンピック選手団のウェアの画像が公表されてから、ネット上でそれに反発する声が最高潮に達するまで、さほど時間はかからなかったということである。このウェアに対する人々の評判は芳しいものではなく、多くの抗議の声が沸き起こったのである。ネットユーザーの中には、見た目の悪さを確認すべく、今回のウェアを過去のものと比較する人たちも現れた。
〔オリンピック開会式の〕パレードで一国の選手らが着用するウェアは、自国の姿を世界に見せる好機である。というのも、何十億という人がそれを観るからだ。実際、開会式では一国の「ショーウインドウ」が〔世界に向けて〕披露されるのである。だからこそ、どの国もパレードで最高のウェアを〔選手らに〕着てもらおうと努力するのであり、最高のデザインと色づかいを用いて、ある意味でこの国際的ショーウインドウで最大の注目を自らに集めよう、自国の文化と歴史の象徴となってもらおうとするのである。
ところがである。リオ・オリンピックに出場するイラン選手団のウェアのデザインを見る限り、〔イランを世界に宣伝する〕絶好の機会はイランから奪われてしまったように思われる。このウェアは、ショーウィンドウで〔世界の〕注目を集め、豊饒なるイラン文化を披露するものというよりはむしろ、ある意味で〔イランのイメージを貶める〕「カウンター・プロパガンダ」になっているように思われるのだ!このウェアには、イラン=イスラーム的デザインのカケラもなく、豊饒なるイラン文化やペルシア的伝統を示すものもない。更に驚くべきことは、色の調和もあまり上手に用いられていないことである〔※〕。
※訳注:原文では「上手に用いられている」とあったが、誤記と判断した
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( 翻訳者:8410016 )
( 記事ID:40998 )