■レバノン人は民事婚を選ぶ……キプロスで毎年850組が誕生
【キプロス:ヴェロニカ・アブー・ガザーラ】
ラルカナ空港にベイルートからの飛行機が着陸するごとに、新たなカップルがキプロス島に押し寄せる。彼らはその愛を民事的な婚姻契約により法的に確証しようとする願いを抱いている。〔母国では〕宗教的な所属の違いから彼らには門戸が閉ざされているからだ。これが公的には最も多い事情となっている。あるいは、より単純に言えば、彼らは民事婚の重要性を信じている。彼らにとって民事婚は、宗教婚の持つ可能性よりも、配偶者双方の権利を保護する点で優れており、レバノンで身分法に関わる民法を〔新たに〕認めることの重要性についてのメッセージを発する願いを示している。
結婚を控えたレバノン人を受け入れることは、キプロス人にとってありふれたことになっており、年間で登録された婚姻契約数は850組に上る。キプロスの結婚観光は有名で、レバノンだけでなく、民事婚を認めない他の周辺国からも多くの人が訪れる。ホテルや旅行代理店もこの結婚観光を頼みにしている。しかしキプロスでの民事婚は、広告で謳われるように、本当に簡単なものなのだろうか? 「本紙」は、ラルカナでの婚姻契約の旅に向かうカップルに同行し、彼らが直面する障害と、彼らに与えられる援助を見てきた。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:宮﨑 愛 )
( 記事ID:41071 )