アテネ:難民キャンプの実態
2016年08月29日付 al-Hayat 紙

■ギリシャで難民立往生、難民キャンプの子どものためのリテラシーと教育のボランティア

【アテナ:シャーディー・アユービー】

アテナ西部にあるサカマルマンガスキャンプは、約57000人の難民を保護するためにギリシャ当局が設置した数十あるキャンプのひとつである。難民のほとんどはシリア、イラク、アフガニスタンからやって来た。

このキャンプは、ピレウス港に避難していた難民への住宅提供が動機となって、今年4月に開設された。現在のところ約3000人の難民が滞在しており、その半分は18歳未満の子どもである。

このキャンプにいる難民のほとんどはシリア人で、そのほかイラク人と少数のアフガン人がいる。難民の話す主な言語はアラビア語で、次いでクルド人とヤズィーディー教徒が話すクルド語やペルシャ語も話される。生活必需品の供給はヨーロッパの団体や国際的な団体が担っており、その中にはスペイン赤十字社やユニセフ協会なども含まれる。

訪問者にとって、キャンプの衛生状況の不芳さを見つけることは難しくない。難民は、食料が大抵の場合、食用に適していないと訴えている。食料のほとんどはごみとして処分されている。また、糖尿病などの特殊な病状への配慮がなされておらず、下水や治安の問題もあれば、家族の再統合、帰化、難民の申請書類の日取りをおさえるために長い間待機しなければならないことも問題である。さらに、備え付けの住居に空きがないために、一時的に設置されたテントに住む家族が複数いれば、難民の数が多いために、病院に行くために長い間待つことを余儀なくされている病人もいる。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:桑田早季子 )
( 記事ID:41144 )