デミルタシュHDP党首、「PKKはテロ組織とは呼べない」
2016年09月02日付 Hurriyet 紙
セラハッティン・デミルタシュHDP共同党首は、ドイツのジュートドイチャー新聞(南ドイツ新聞)のインタビューに応じ、HDPがPKKをテロ組織だとは考えていないことを明らかにした。
ドイツのジュートドイチャー新聞に対し語ったセラハッティン・デミルタシュHDP共同党首は、「我々はPKKをテロ組織だとは思っていません。しかし、市民を標的にした行為についてはテロとして認識しています」と述べた。「HDPにとって、PKKや暴力といったものから距離をとるのが、なぜこれ程までに難しいのでしょうか?」という記者の質問に対し、次のように答えた。
「それは難しいことではありません。私は何度も何度もお伝えしてきました。我々は、PKKの暴力を決して認めていません。また、我々はPKKの政治的一翼でも何でもありません。しかしながら我々がPKKを、国家や政府が定義しているのと同様に定義しなければならない訳ではありません。クルド人は100年もの間、政府によるテロ行為にさらされてきました。PKKは、この政府によるテロ行為に反対するとして出現した、武力組織です。」
デミルタシュ氏はまた、PKKの行為がテロであるかどうかという質問に対し、「我々は、PKKをテロ組織だとは思っていません。しかしながら、市民を標的にとる行為についてはテロとして認識しています。こうした行為に抗議することにおいては引けをとりません」と話した。
シリアで誕生した(クルド人の)自治州に似た構造について、それがトルコにとっても相応しいものであるかどうかといった旨の質問にはこう答えた。
「それをトルコにそのまま適用することは出来ません。トルコは、トルコの解決策を見つけなくてはなりません。我々は、トルコがドイツのような連邦制に移行することを提案します。このシステムでは、クルド人も自身の州を持つことになります。自治州は、我々にとって独立を意味するものではありません。我々の言う独立とは、地方自治を意味しているのです。我々は、トルコ東部がクルド人に与えられ、残りを中央政府が統治することを望んでいるのではありません、トルコ全土に、クルド人とトルコ人が共に暮らしています。クルド人が最も多く暮らしているのは、イスタンブルです。」
セラハッティン・デミルタシュ氏は、新たな解決プロセスについては期待していないこと、両者の間に信頼が残っていないこと、また国際的な仲介者が必要であることを述べた。PKK抜きのクルド問題解決は困難であると主張するデミルタシュ氏はまた、政府がオジャランと再び対話を図ることを望んでいると話した。デミルタシュはまた、武器を放棄するよう説得できるのはオジャランのみであると語った。
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:41158 )