■課外活動は教育的に必要である
【ベイルート:ヴェロニク・アブー・ガザーラ】
レバノンの私立学校では、授業料、文房具、通学のためのバス代などが、家族にとっての唯一の出費ではない。課外活動やクラス外活動には相当な額の出費が求められる。しかも、学校では、教育関係者たちが、課外活動について熱心に話し、教育プログラムにおいて不可欠だと考えている。家族は、課外活動を子供たちに受けさせない訳にはいかない。この活動は、学年を通して実施される旅行や、放課後に学生が参加するスポーツ、音楽、演劇などの分野の時間や、正規のコースで教えられるのとは異なる言語の学習までも含む。
しかし、課外活動は、生徒の個性を磨いたり、技能を伸ばすという点で重要であるにもかかわらず、とくに現在では、家計に大きな負担となっている。それゆえに、学校の授業に立ち返ったり、こうしたニーズに対応するための資金を確保する必要も生じている。
多くの専門家は、教育的側面から課外活動を強調し、正課活動と同列だとみなす。というのも、特に高校を修了し、大学に進学する際に、正課活動だけでは、生徒の才能を積み重ねていくには不十分だからである。教育専門家のマナール・サクル氏は次のように説明する。課外活動は、教育システムを成功させる基礎です。なぜなら、生徒の社会的能力の向上を助け、彼らの隠された才能を開花させるからです。また、多くの生徒から学ぶ意欲を奪う主な原因である学校でのルーティーンという障害物を壊すことにもなります。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:柳井丈司 )
( 記事ID:41256 )