クーデターの舞台裏、「ギュレン派イマーム」アンカラに57人
2016年09月18日付 Hurriyet 紙
共和国首席検察局がクーデター未遂に関わった文民イマームに対して始めた調査で、105名に検察権による逮捕決議が出され、うち57名が捜査の末に逮捕されてアンカラに連行された。
テロ対策担当局では容疑者の尋問が続いており、容疑者らは今週中に裁判所に移送される予定となっている。尋問により、フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)「文民イマーム」らは、5月からクーデターの準備を始めていたことが明らかになった。
こうしたフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)の「文民イマーム」の多くは公的機関で職務に就いていた。5月にアンカラやイスタンブルをはじめ、各自が暮らしていた地域で第三者を介して住宅を借り上げ、この住宅でクーデター関連の会合を開いていたという。互いに関わりを持っていなかった、これらのアジトとして使用された家々では、クーデター1週間前から トルコ軍内部のFETÖメンバーと会合をもちはじめ、クーデターで誰がどこでどのような任務にあたるかを指示したり、人質とするべき人物の名前を挙げた りしていたことが明らかとなっている。イマームらは正体を隠すためにコードネームを用い、FETÖメンバーにすら本名を隠していたこともわかった。
フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)の文民イマームらは、様々な車両、ルートを用いてクーデター実行兵士をこうした住宅へ連れ込み、会合場所へ入る前に携帯電話をすべて回収したことも明らかになった。会合ではクーデター実行兵士と、クーデター当日の夜に誰がどの任務にあたるか、責任者は誰か、誰から指示を受けるか、等の情報も共有されていたという。クーデターが失敗に終わった直後には、会合用の住宅は閉鎖され、会合が行われていた日の分のビルの監視カメラ映像は削除、もしくは持ち出されたこともわかった。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:41259 )