フランス:国内の学校に600件の過激主義事例あり(1)
2016年09月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ナジャット・ヴァロー=ベルカセム教育大臣:国内の学校に「危険集団」リストに載る生徒が600人いる

【パリ:本紙】

フランスのナジャット・ヴァロー=ベルカセム教育大臣は、同省の統計を精査する中で、「諸教育機関における危険集団」リストに含まれる生徒による600件の過激主義の事例があることを見つけたと明らかにした。同大臣は、これら生徒たちは過激思想を受け入れる傾向を持っているが、「このことは彼らに確たる有罪判決を意味するものではなく」、むしろ、この問題は「注意と警戒、治安機関への報告」を行う必要性を示すものだと認めた。

教育省が生徒たちの間の過激派事例を特定するために定めた不安要素の兆候として、疑わしい振る舞いを基本的に受け入れることや、「服装や話し方、引きこもりの傾向」における著しい変化を挙げている。同様に、そうした生徒は、音楽を聴くことや水泳などのある種の運動を行うことを拒んだり、男であることを理由に女子のそばに座ることを拒んだりすることがある。

教育省はまた、あらゆる教育レベルにおいて、治安機関や教育機関、「危険で不安定な状況」にある生徒の保護者たちとの協力の下、過激思想に染まりやすい生徒たちのための〔過激化防止〕組織作りを開始した。同様に、教育省はすべての教育機関において教育的・訓育的指導冊子を配布し、過激思想の兆候と生徒たちが原理主義思想を受け入れる予兆を解説してゆく。

ナジャット・ヴァロー=ベルカセム教育大臣は、テロ組織ネットワークに関わり、社会に明白な危険をもたらす生徒の数は「わずか数十件」を超えないと述べ、これらの生徒はすでに「教育機関から排除または追放」されていると強調した。

(2へ続く)

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( 翻訳者:兵頭輝夏 )
( 記事ID:41294 )